2013年1月23日水曜日

日仏会館で行われた3/19バンダジェフスキー博士による医師向けセミナー  ~ 「フェリックスやまのブログ」より


博士がどのような思いで今回のセミナーに臨んだか、小冊子に書かれているコメントが、そのすべてを物語っていると思います。まずその部分をご紹介します。配られたテキストは英文でしたので「終わりに」の冒頭部分の抄訳です。

この小冊子の使い方について、体内の臓器と結合した放射性物質の挙動で明らかになった情報を、どのように活用するか考え続けていました。

不幸なことに、現代社会におけるこの問題に対する態度は、どう見ても無関心といえます。

人類のこのような態度によって、私達はとても高い代償を支払っているといえます。その恐ろしさをわかっていての無関心は、悲劇を巻き起こします。

この問題に携わる医学者達に対する非難は、計り知れないほど大きなものです。

これまでに得られたデータを基に、人々へ伝えないばかりではなく、放射性核種は臓器との結合することによって、生命に対して有害に導くことさえ研究をしようともしません。

私はこの小冊子が、現実に起きている問題に対して欠けている情報を、埋め合わせることは出来ないと分かっています。

それにもかかわらず、私はこの問題に興味を持っていただき、議論することへ導いていただけることを願っています。それこそが最も有益なことです。


Conclusion

While working on this book, I kept thinking about the need to inform
every civilized individual of the dangers of radioactive substances when
incorporated into the body.
Unfortunately, the attitude of the present society to this is, at best,
indifference.
We pay a very high price for this in the form of human lives.
Intelligent ignorance leads to a tragedy.
To a great extent the blame rests on medical scientists. Not only they
not try to inform population using previously obtained data, but they
did not study adverse changes in the body due to incorporation of
radionuclides.
I am aware that this a little book cannot make up for the lack of
information on the existing problem.
Nevertheless, I hope it will raise some interest,
leading to discussion of the problem. This will undoubtedly be helpful.

(Yuly Bandazhevsky, Professor, M.D., Ph.D. Japan Lecture Tour BOOK2)


セミナーにおける冒頭、ご自身の研究経緯について述べられました。

医学大学を出て研究所にいたものの、実際にはたいした仕事はありませんでした。チェルノブイリの大事故が起きた後も、政治家や医師たちは口々に「しっかり対応している」といっていましたが、何も進んでいるとは感じませんでした。そこで大臣へ手紙を書いたのですが、「なんてこと言うのだ」と叱責をうけたほどでした。

そして1990年、33歳の博士は、大変高い放射能汚染地域であった為に、すべての医師が脱出してしまったゴメリ州へ赴任しました。

しかし、ゴメリへ赴任したもの、博士の肩書きだけであって、そこには何もありませんでした。そこで博士は、放射能で苦しむ人々を救うために、旧共産党本部の建物を利用して、州立医科大学の設立を行います。ところが、国からの資金援助はありませんでした。

博士は資金集めのキャンペーンを行います。欧州機構などから資金が集まり、多くの有益な研究をすることが出来るようになります。実生活に基づき放射性物質が人体にどのような影響を与えるか。チェルノブイリ原発事故後、初めて本格的な研究がスタートすることとなります。

母国ベラルーシには、放射能で汚染されていない綺麗な土地はまったくない状況です。そういった中で、運営には企業からの寄付でまかなっていました。

研究を進める中で、国に対してさまざまな助言をしましたが、まったく黙殺されていました。母校へも手紙を書きましたが、こちらも同様に黙殺されます。このような状況を打破すべく、イギリス、フランスなどでも研究成果を発表。日露シンポジウムで初めて公にすることが出来ました。その後、世界中の学者たちが援助してくれるようになりました。

原水爆実験によって、ベラルーシのゴメリにおいて大きな影響があったと考えられます。

当時のソ連政府は市民の健康より、欧米諸国に対抗するため経済的、軍事的発展を優先していたことが伺われます。その結果、人々の健康に致命的な影響を与えました。

私の下にいた学生がある図書館で偶然、見つけた貴重な汚染地図によって、そのことが分かりました。本当は極秘文章であって、そのような図書館で見ることはできない資料です。




私はこの1960年代におけるセシウム137の牛乳への含有量を閣僚の前でプレゼンをし、その2週間後に逮捕されました。
また、チェルノブイリ事故の後、モスクワに雲がこないようにその雲を爆破したためベラルーシの汚染はよりひどいものとなりました。避難させた子どもたちも、避難先で急死していきました。

ウクライナのイワンコフ地域は、ゴメリよりひどい汚染状態にあります。2000~09年の死亡率は24.3~30.3%にものぼります。情報、施設も、きれいな食料も与えられていません。収容所のようなものです。このような状況を改善すべく400万ユーロの資金をフランスから受け取りましたが、これらの改善には利用できない状況にあります。

大統領に真実を言い続けました。「国家が助けなければ、誰が助けるのか」と。

東電福島第一原発の事故後も、日本政府や学者たちの対応は、旧ソ連や現在のベラルーシ、ウクライナ政府となんら変わりはありません。

私たちには「正しい情報」を伝える義務があります。

私のデータや、研究は人々の福祉に捧げるべきであり、どうか日本語に訳していただくことを願っております。

2008年のベラルーシ共和国における心血管疾患による死亡は52.7%にものぼり、悪性腫瘍による死亡の13.8%の4倍にものぼります。

これは心筋梗塞のみではありません。解剖し、その原因をしっかり解明すべきであり、年を重ねるごとに患者は増え続けています。

ところで、子どもが白内障になることはありませんが、白内障が見られ、その子どもたちは誰一人生存していません。そのことをモスクワで発表すると「黙れ!」と・・・・・。

投獄後、私の下にいた多くの医師たちはドイツやアメリカに行きました。

彼らに対して、「医師は技術者ではなく、人々の為に自分のことを考えずに助け続けることが使命である。その使命を果たすために客観的なデータが必要だ」といい続けていました。人々を騙すことはできません。





リンゴ酸、ペクチンを使った排出効果を見極める研究もしました。

たしかに排出は活発になるが、効果は限定的であり、効果は認められない。また、人の体に大切なものまで一緒に排出してしまうため、しっかりと医師が使用の管理をしなければならない。ペクチンの効果などについて子どもは実験台して研究をするものではなく、あくまでもラットなどで行うべきです。

放射性核種は、絶対に触れてはいけないものです。

汚染地帯に人を戻すというのは決して行ってはいけない。

体内に一度取り込まれると、仮に排出できたとしてもそれまでに体内は傷ついています。

一度環境中に放出された放射性物質は、どんどん広がってしまいます。

このようなセミナーの情報を、勉強会などを開いて、どんどん広げなければなりません。

まず、1991年より本格的にセシウムによる内分泌の研究を始めました。

ラットに45Bq(/kg?)の放射性セシウムを注入すると、ミトコンドリアに大きな異常。エネルギーシステムの不安定さによって、クレチンホスホキナーゼの抑制、活性酸素が1/2に減少など、代謝とエネルギーシステムに異常が見られました。

(1kgあたり)38~74 Bqの放射性セシウムが体内に蓄積されている子どもにおいて、心電図に異常がないのはわずか20%にとどまります。

心筋の代謝に大きな影響があり、酸素の取り込みにも支障をきたします。

何故、このようなことが起きるのか、私達は考察し続けました。その結果、放射性セシウムに対して我々生物は免疫がないため、遺伝子異常や神経、内分泌機能に異常をもたらすというものです。

ラットに対して、様々な臓器にセシウムを注入、すると心臓、血管など何処にでも蓄積することが判明しました。まったく免疫がないため、セシウムの蓄積が増すほど、その影響は深刻なものになります。そして代謝異常のほかに、不整脈も起こります。

これらの現象の要因として、遺伝子的要因が考えられます。それは1960年代からセシウムのみならず、様々な化学物質によって、遺伝子の異常が世代間で受け継がれたことによると。また研究では鉛の血中濃度が高かったことが上げられます。これらの複合的な化学物質の影響によって、多くの機能がブロックされてしまいます。

その為、心筋において、放射性セシウムの濃度に関係なくびまん性細胞溶解、筋肉間浮腫、筋繊維断裂などが発生します。こういった現象は遺伝子によってもたらされるため元には戻りません。

放射性セシウムは、カリウムにその性質が似ているため、生態に大きく影響すると考えられます。






放射性セシウムの崩壊によってもたらされるそのすさまじいエネルギー量の細胞への影響は甚大なものです。そして、本来カリウムから取り出されるべきエネルギーを得ることができず、血液の正常な循環を妨げます。

私達の動物実験や疫学調査を通して、病理学的にすべての疾患をセシウム137は、悪化させることが分かりました。

エネルギーシステムを悪化させることで、筋の収縮に影響を与えるということです。汚染地域に住んでいた人々の病理解剖をして、微量のアルコールなどを見つけると、「酒やタバコの摂取によって死んだ」と、当局は主張していますが、それは大きな誤りだと言うことができます。

確かに放射性物質によって健康が損なわれ、絶望と恐怖から、飲酒やタバコの摂取が多くなったことでしょう。しかしそれが突然死の死因ではありません。セシウム137などの放射性物質によって、突然死がもたらされたのであり、アルコールやタバコの摂取量が原因であることは考えられません。

セシウム137を注入したラットとゴメリで亡くなった人の腎臓の状態は、全く同じでした。それは、糸球体の壊死が見られ、私たちはこの現象を「溶けた氷柱」と名づけました。

このことを政府当局に伝えると、「全国民に死刑宣告をするようなもの」として止められました。

このように、すべてを隠蔽する当局と、どのように向き合うかが課題です。

逮捕され、すべてのプレパラートは失われました。ほんの少し残ったデータを基に現在活動している状況です。

さて、放射性核種を体内に取り込むと、再生システムプロセスより、破壊システムプロセスの力が大きいと言えます。これが恐ろしい実態です。

日本で発売されている本は、ロシア語から英語に訳されたときに多くの誤りがあり、日本語版も精度に欠いていることを付言します。

100Bq/㎏超の汚染地帯の子ども達に、かんきつ類などに対するアレルギー反応が大きいことが分かりました。結核も多く見られますが、治療は困難です。

1991年から、私達はセシウムを用いた大掛かりな実験をすることになりました。その中で、妊娠中のラットにラジウムとセシウムを注入した実験がありました。ラジウムは、胎児に何の影響も与えませんでしたが、セシウムは胎児に大きな影響を与えることを突き止めました。

母親の副腎に取り込まれた放射性セシウムの影響で、コルチゾールの数値は、その濃度と直接的な関係が表れます。臍帯を通して胎児に影響を与えることとなります。コルチゾール産生の変化は、母親が体内、特に胎盤に大量のセシウム137を蓄積した新生児に、とりわけ顕著に見られました。

このことは、当然、新生児の誕生後の適応不能が、目に付くこととなります。特に新生児の肺に対する影響は大きいため、出産後間も無く死亡するケースの原因となっています。

放射性核種が体内に取り込まれた場合、あらゆる臓器に影響を与えてしまうため、複数の専門医の連携による総合的な判断と治療を行わなければ、多くの命を無駄に失うこととなるでしょう。

「どのように子ども達の遺伝子が異常を起こすのか」を確認するために、中絶した胎児を集めることになりましたが、わずか3週間足らずで多くのサンプルが集まりました。

不妊は、セシウムの影響であると考えられますが、無視されています。旧ソ連では、不妊を治療するために、生活地域を変える試みが成果を上げていました。今となるとその理由は明らかだといえます。

先天性の異常の研究は、旧ソ連で、純粋な動機で始められていました。チェルノブイリ事故後、ベラルーシにおいても本格的に研究がなされますが、外部で話すことを禁じられました。そして研究所も閉鎖されました。そこでの研究は命がけだったといえます。

国民・民族は、自ら(社会のシステム)を守ろうとして、結局は自らを滅ぼすこととなります。

現在私のいるウクライナでは、人々の健康状態は決して良くありません。クリーンな食事と妊婦に対する対策を行うべきですが、そこには何ら対策を採らず、高額な心臓手術、まして失敗する確率が高いにもかかわらず、その対策に高額の予算が費やされています。

まして、その異常を解明するための解剖も禁じられてしまっています。

日本ではこのようなことを避けて欲しいと願っています。この対策は政府レベルですべきことであり、政府を動かさねばなりません。

市民レベルにおいて、この問題を沈黙することは、罪だと思います。

以下は、質疑応答となり、博士のコメント

病理的組織片を作るには、すべての部分が必要となります。セシウムはあらゆる部位に散在して結合します。よって、どこからの組織にあるか満遍なく調べる必要があります。

神経システムは、脆弱であり、大脳のアドレナリン分泌が下がります。チェルノブイリ事故後、若者の自殺が多くなっている。頭部の神経系統に何らかの問題があると考えられます。

セシウムが体内に入ると、あらゆる臓器の免疫システムと代謝システムを弱めることになります。多くの研究がなされているのに、全くそれが生かされていないのが、チェルノブイリ事故後の現状です。

特に心臓と腎臓においては、一旦健康を損ねると、健康を回復させることは出来ません。副腎に溜まると糖尿病になります。

鼻血は、汚染の高いところに長期間滞在すると、良く出る症状です。

また、全員にたんぱく質の異常が見られました。出来るだけ多くの検査をする必要があります。子どもの健康の為に何が出来るか考えねばなりません。

瓦礫の問題も、考えなければなりません。命を救うために、出来ることはやるべきです。

放射能の恐怖に対して、無駄なものは何もありません。放射能へのアレルギーは必要です。私が恐怖を煽っていると「チェルノブイリの祈り」で書かれていますが、命が脅かされているのであり、パニックにならなくても、これほど恐ろしいものは他にはありません。

25年経過してもベラルーシでは何も変えることが出来ません。現在ベラルーシは絶望的な状況にあり、一種のあきらめに似た状況です。

自然放射性物質のカリウム40は、常に人体内において一定量を保っていますが、人工放射性物質セシウムは細胞内に取り込まれるとシステムを破壊し、危険な状態になります。

食物などでシーベルトによる測定は意味がなく、あくまでもベクレルで表示すべきであり、常に0ベクレルを目指すことが求められます。それ以外の努力は無駄に近いといえます。(ゆえに汚染地帯にい続けることは健康を守れません)

何処の臓器でもセシウムの半減期は同じです。

以上

2013年1月20日日曜日

八王子市はがれきを焼却します。問答無用です。


                                                                                                   平成25 年1 月9 日
  ○○ ○○     様
                                                                                                   八王子市長 石森 孝志



                                              災害廃棄物の受入れについて



 平成24年7月17日から12月29日の複数回にわたりいただいたメールで、宮城県女川町の災害廃棄物の受入れに対しご意見、ご要望や情報提供をありがとうございました。
 今回いただきました○○様のご要望にはお応えできません。本市は今月から災害廃棄物の受入れを予定どおり開始いたします。これまでの説明で受入れに対してのご心配や不安をぬぐえなかったことは誠に遺憾ですが、受入れに際し情報公開をしながら安全には細心の注意を払い災害廃棄物の処理を進めてまいりますので、ご理解をいただきますようよろしくお願い致します。


                               《問合せ先》
                              八王子市 環境部 ごみ減量対策課
                              八王子市元本郷町三丁目24-1
                                 電話 042-620-7256
                                 FAX 042-626-4506
                                 E-mail b111200@city.hachioji.tokyo.jp 

2012年12月29日土曜日

八王子市がれき焼却・12月2日の再質問に対する市長からの回答と問題点


八王子市からの回答(↓下方に掲載)に対する意見

八王子市長殿

ご回答ありがとうございました。
これまでの質問と回答において、市民の健康を優先することなく、国の方針通り従うという表明だけで、論理的に破綻していると考えられる点が多々ありましたことは、大変残念に思っております。が、ここでは、前回の回答だけについて、もう一度整理すると、以下のような結論になると認識しております。

ダイアモンドオンラインに、「焼却炉のフィルターをくぐり抜ける放射能 拡大する管理なき被曝労働」という記事が載り、目に見える形で、焼却灰がバグフィルターを通過していることが明らかにされたことについての質問について、付着物がないとの回答があったため、いつ定期点検するかで付着物の有無は一概に言えないと指摘したところ、「消音機の定期点検はしていない。誘引通風機内の付着物の状況しか確認していない。(消音機への付着物の有無は不明)」ということがわかりました。つまり、八王子戸吹清掃工場でも、排ガスの消音機に、バグフィルターを通過した焼却灰が付着していることはありうると言う事になります。
また、焼却時に排ガスの放射線量を測定するのは意味がないと指摘したことに関しては、放射性物質濃度を測定するという説明に変更になりました。しかし、本当に必要なのは、この濃度に排ガスの総体積を乗じた放射性物質総量です。

そこで、他焼却場の例から推定すると、日300トンの焼却炉の排ガスは、おおむね10万㎥/時であることから、引き受けがれき500トンを10倍に薄めで焼却するとして、焼却量5000トン、焼却日数は5000トン/300トンで、17日。排ガス総量は、10万×24時間×17日で、4080万㎥ということになります。排ガスの濃度測定限界が2Bq/N㎥ですから、もし不検出であっても、最大8160万ベクレルの放射性物質が周辺の住宅地にばら撒かれることになります。この放射性物質は、排気塔から均一に拡散することはなく、季節風にのって、南側の一定範囲に集中的に降りかかることになります。直接、これを呼気等によって吸入すれば、内部被爆による被害が発生する可能性があります。このように、、八王子市長が、一方的に市民に被曝させることは許されるものではありません。

放射性セシウムが僅かでも体内に取り込まれると様々な障害が生じることは、ベラルーシでのバンダジェフスキー博士の研究などによっても明らかにされている通りです。最近では、茨城県において、小中学生に2011年以降、それ以前に比べて、心電図異常が急増しているという事実も明らかになりました。八王子市におけるがれき受け入れは、将来に禍根を残すことなく、もう一度再考されるよう、強く要望する次第です。



                                       平成24 年12 月28 日
〇〇 〇〇 様

                                       八王子市長 石森 孝志
いただいたメールの回答について
平成24年12月2日のメールでいただきましたご質問の内容について、下記のとおり回答します。
                       記

1.消音器の点検清掃等について
消音器は構造上簡単に取り外しができませんので、定期点検・清掃は行っておりません。したがって、消音器の手前の定期点検等を行っているクリーンルーム及び誘引通風機内の付着物の状況を説明させていただきました。

2.排ガスの放射能濃度の測定方法と検出限界について
排ガスの放射線量の測定は、環境省の「廃棄物関係ガイドライン 第五部放射能濃度等測定方法ガイドライン」に準拠し測定しています。検出限界は2Bq/N㎥です。

3.排ガスの放射線量の測定について
ご指摘のとおり、前回回答での「放射線量の測定を行い」は、「排ガスの放射能濃度の測定を行い」の誤りでした。訂正させていただきます。



《問合せ先》
八王子市 環境部 ごみ減量対策課
八王子市元本郷町三丁目24-1
電話 042-620-7256
FAX 042-626-4506
E-mail b111200@city.hachioji.tokyo.jp

2012年12月19日水曜日

豪の医師ヘレン・カルディコットさん講演(徳島新聞より)


【福島第一原発事故の影響】
 放射能被害についての世界的権威として知られるオーストラリアの医師ヘレン・カルディコットさんによる講演会「ヘレン・カルディコット博士日本公演 with 木下黄太」が、徳島市のあわぎんホールで開かれた。カルディコットさんは、福島第一原発事故を受けて「原子力事故には終わりがない。食べ物は汚染され続ける」などと、日本の放射能の現状や危険性について話した。吉野川鴨島町出身の木下黄太さんが司会を務めた。(須見千次郎)

【遺伝性疾患 増える恐れ】
 私は、小児科医で、特別な遺伝性疾患が専門。福島第一原発や旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原発の事故による放射能が環境を汚染することで、遺伝性疾患は増えていく。このことが一番重要だ。

 新か生物学者のティム・ムソ―教授(米国サウスカロライナ大学)が、福島とチェルノブイリの立ち入り禁止区域内に生息する鳥や昆虫類の研究をしている。その中で、普通より小さな脳を持つ鳥たちを発見。多くの雄の鳥は生殖できないこと、くちばしやしっぽが変な形になっていることも見つけた。

 放射能汚染によるがんの潜伏期間は大変長く、5年から80年とされる。これは広島と長崎の被爆者のデータから分かっている。原爆はおとされて5年後に白血病が増え始めた。乳がんや甲状腺がんといった固形がんは15年くらいから増え始めた。それぞれのがんで潜伏期間は異なる。被爆者の間では現在、骨髄がんや腎臓がんなどが起こっている。

 米国政府は被爆者を実験材料として扱い、研究のデータを取っただけで治療はしなかった。被爆者は日本政府からもきちんとした資料を受けることができなかった。

 人間の細胞の中には染色体があり、そこに遺伝子が含まれている。一つ一つの細胞に調節遺伝子があり、放射能が細胞に当った場合、調節遺伝子やDNAを損傷する。しかし、遺伝子が損傷を受けたことはまったく分からない。

 卵子と精子が放射能で損傷を受けると、その中の遺伝子も損傷を受ける。遺伝子の損傷が世代から世代へと受け継がれていくことになる。放射能は見えない静かな殺人鬼だ。

 福島第一原発事故で汚染されたコメを食べたら、消化器の中から吸収されて、セシウムが脳や甲状腺、膵臓に蓄積される。ものすごい量の放射能が太平洋に放出されたため、海中に落ちた放射能は小魚や藻に摂取され、それを食べる魚に蓄積されていく。汚染された魚は遠い所まで泳ぐため、原発事故は世界的に影響を及ぼす。

 政府は食べ物にふくまれる放射性物質の基準値を定めた。でも買い物に行ったときに、食べ物にどのくらい放射能が入っているか分かるだろうか。

 福島第一原発事故は、メルトダウンを3回起こした。今までの原子力の歴史において聞いたことがないような大事故だ。懸念しているのは、福島の子どもたちがチェルノブイリよりも高線量の被ばくをしているのではないかということ。子どもは放射能に対する感受性が大人の10倍から20倍高い。胎児と成人を比べると胎児の方が何千倍も感受性が高い。
 
【食べ物は汚染され続ける】
 原子力事故には終わりがない。放射能で汚染された食べ物を取ると、体内のいろんな臓器に蓄積され、なかなか排泄されないからだ。これから先も、食べ物は汚染続けるだろう。

 人々のパワーは原子力産業のパワーより強い。子どものため、福島の現状を政治家に訴え続けて欲しい。


2012年12月2日日曜日

八王子がれき焼却 市長への質問その後


前回までの質問に対する回答を受け取り、八王子市長が、自分の説明が論理破綻しようがどうしようが、とにかく問答無用で焼却するんだということしか言わない、上から下りてくる命令に従うだけの、サラリーマン公務員と同じ姿勢であることが、よくわかりました。市民の健康・生命を優先し、言うべきことを言い、やるべきことをやるということが出来ない、自治体の長としてまったく無能な人であることが分かりました。
その直後、ダイアモンドオンラインに、「焼却炉のフィルターをくぐり抜ける放射能拡大する管理な き被曝労働」という記事が載り、目に見える形で、焼却灰がバグフィルターを通過していることが明らかにされたため、以下のような質問を行いました。それに対する回答と併せて掲載します。


八王子市長殿

 バグフィルターの放射性物質除去効果につきまして、以下のようなあらたな事実が明らかになりましたのお知らせするとともに、前回までのバグフィルターによる放射性物質の除去に関する市としての見解の再検討をお願い致します。


Diamondonine 「環境汚染大国ニッポン 焼却炉のフィルターをくぐり抜ける放射能拡大する管理な           き被曝労働(1)」
http://megalodon.jp/2012-1202-0053-05/diamond.jp/articles/-/26833(ウェッブ魚拓)
http://megalodon.jp/2012-1202-0058-07/diamond.jp/articles/-/26833?page=2
http://megalodon.jp/2012-1202-0058-44/diamond.jp/articles/-/26833?page=3
http://megalodon.jp/2012-1202-0059-29/diamond.jp/articles/-/26833?page=4





                                        平成24 年11 月22 日
〇○ 〇○ 様
                                        八王子市長 石森 孝志

いただいたメールの回答について

平成24年10月10日のメールでご指摘をいただきました「790MBq/k㎡という値(東京都測定)」については確認することはできませんでした。(⇐ これに関しては、当方の書き間違いで、790ではなく、790×65=51350MBq/k㎡でした。)

また、同月28日のメールでいただきましたバグフィルターの放射性物質除去効果と市の再検討ですが、本市の戸吹清掃工場でも、バグフィルター設備と煙突の間の煙道に消音器を設置しています。排ガスはバグフィルターのろ布を通った後、反応ろ過集じん装置上部のクリーンルームと誘引通風機を経て消音器に流れていきますが、戸吹清掃工場では手前のクリーンルーム及び誘引通風機内に付着物がないことを確認しており、最終的に外部に排出される煙突の排煙口手前で行っている排ガスの放射能濃度測定結果においても全て不検出となっています。
バグフィルターによる放射性物質の除去効果については、国の見解のとおりで市の方針は変わりありませんが、引き続き排ガスの放射線量の測定を行い、結果をホームページで公表してまいりますのでご理解のほどよろしくお願いいたします。

《問合せ先》
八王子市 環境部 ごみ減量対策課
八王子市元本郷町三丁目24-1
電話 042-620-7256
FAX 042-626-4506
E-mail b111200@city.hachioji.tokyo.jp


これに対して以下のようにさらに質問をしました。


八王子市長殿

ご回答ありがとうございました。

ご回答中の
「平成24年10月10日のメールでご指摘をいただきました「790MBq/k㎡という値(東京都測定)」については確認することはできませんでした。」

⇒これに関しましては、当方の書き間違いで、790ではなく、790×65=51350MBq/k㎡でした。これは、放射線管理区域に相当する汚染であります。
訂正させて頂きます。

また、戸吹清掃工場で、消音機への付着がないとのことですが、使用時間との関係でなんとも言えないことではないでしょうか?点検清掃が必要になるまで長時間使用した後でも、付着が無いということなのでしょうか?

排ガスの放射能濃度測定結果においても全て不検出とのことですが、濃度測定の方法、検出限界はどのようになっているのでしょうか?

引き続き排ガスの放射線量の測定をするとのことですが、線量ではなく、「放射性物質濃度×排出ガス体積」を測定しなければ意味がありません。薄めて燃やせば濃度はいくらでも低くなりますが、排出される放射性物質量に変化はありません。セシウム137であれば、放射線がほとんど消えるまで300年を要します。焼却したがれきに含まれる放射性物質総量は、必ず放出され一定の範囲に降下します。まして、ガスや大気の線量を測って安全を論ずるなどということは、論外です。

以上、ご見解をよろしくお願い申し上げます。

                                       平成24年12月1日





2012年11月20日火曜日

11月19日 ヘレン・カルディコット博士 院内記者会見


皆様ありがとうございます。私は医師として、また特に子供たちを診る立場の小児科医であったという立場から、本日は福島の事故の医療的な側面から影響についてお話を申し上げたいと思っております。

福島は人類の歴史上最悪の産業事故です。極めて深刻な事故で3つの炉のメルトダウンがおこるという、人類史上初の3連続のメルトダウン事故でした。とにかく莫大な量の放射性物質が放出されました。

そしてひとつ幸運だったことは最初の数日間、風が西から東に、つまり太平洋に向かってふいていたことです。そのあと風向きが北西方向に変わり、日本の南の方向にまで向かって放射性物質が拡散していくということがおきました。

そしてその間、日本政府は放射性物質の拡散についてSPEEDIというシステムを持っていて、拡散状態の評価があったにもかかわらず、パニックを避けるためというような理由で、国民に情報を与えることをしませんでした。ですから中には最も放射線の高かった方向へ向かって逃げた人が出てしまいました。

私自身、チェルノブイリ事故の推移をずっとそのあとを追って緊密に見てきましたけれども、その中で私が言えるのは、ロシア人の人たち、ロシアの国は日本に比べるともっと積極的に人を移動させる、避難させるということに取り組んだと思います。国民を守るためにそのような行動をロシアの方がとったということを私は感じます。

日本の政府も、それから東京電力も理解していないことは、子ども達というのは放射性物質に対する感受性が大人の10倍~20倍とあるということです。放射線被曝に由来するガンにかかるリスクということで、子どもの中でも男の子と女の子を比べた場合には、女の子の方がリスクは2倍になります。

そして成人と比べて胎児を比較してみると、胎児の方がそのリスクは1000倍~何千倍というリスクの高さになります。

そして福島の地域200万人の人がいて、福島市という放射線が高いんですが、その地域に25万人の人口が住んでいる、私は日本政府が子ども達を線量の高い地域に住まわせ続ける、住むことを許しているということに非常な驚きを禁じ得ません。

チェルノブイリの場合は、同じレベルの汚染地域から子ども達を避難させました。私は日本政府、日本の国が、東京電力や原子力産業から強い影響を受けたり、あるいは場合によってはコントロールされるというような状況にあることを知っております。

そしてまた、政治家の皆さんというのは、医療的な側面や科学的なものに対しての知識があまり深いところまでお持ちではありません。

特に福島県、特に線量の高い地域にいる子ども達、妊婦、それから子どもを産む、出産ができる年齢の方々、そういった方々が高線量地域にいるということは、医療的な側面から見て非常に、極めて深刻な問題です。

そして子ども達は一生、今後の人生を生きていく中で、ガンになる可能性が出てくるわけですが、ガンというのは潜伏する期間が結構長くあるということが広島や長崎の経験からわかっています。5年とか17年とかそういった長い年月が掛かります。

そして当局の皆さんは福島の18歳以下の子ども達8万人の検査をしたと聞いております。とくに甲状腺の超音波検査をしたということでした。

そしてこの検査の中で40%の子どもに甲状腺に何らかの異常が見つかったという結果が出ていますが、このような数字というのは小児科の見地からみますと極めてほんとうにまったく希な話であります。

子ども達の中には必ず今後、甲状腺のガンにかかる子どもが出てくると思われますが、すでに12歳の男の子で甲状腺ガンが見つかっていますし、今16歳の女児が検査を受けてガンの可能性が極めて高いと言われて、更に検査をしていると聞いております。

そしてチェルノブイリの場合は、このガンがではじめたのが5年ぐらい経ってからだったんですが、今現在日本でこれだけ症状と言えるものが出ているということは、この日本の子供たちは相当高い線量を受けたのではないかということが言えると思います。おそらくチェルノブイリよりも高い線量の被曝を受けたと考えられます。

医師としての私の立場からみると、日本の政府というのは、日本の人たち、人間を守ることよりも東京電力を守ることにがんばっているのではないかというふうに見えてしまいます。

そして高い線量の地域にいる特に子ども達、妊婦、それから子どもを産める女性の方たち、こういった方たちを移住させる、そこから避難させるというのは極めて重要なことだと私は考えていまして、そこでその移住のための費用を国の政府がきちんとまかなう、負担するということは非常に重要なことだと私は思っています。

ですから実際、非常に弱い立場にある、こういったような子どもや妊婦さんや若い女性、そういった人たちよりも、実際、「東京電力」を守るために予算を使うということをしているのが、今の日本の政治だと思います。

そして放射性元素というのは食物の中に蓄積します。たとえばキノコ類、ほうれん草、お米、お茶、それから魚。放射性物質というのは、味はしません。匂いも全くしないし、目に見えることもありません。ですから福島からきた汚染した食品を人が口にしているわけですが、

残念ながら日本には放射性を帯びた食品を食べることに実質的に規制がないということです。そしてこういった魚とか食品とか放射性物質がある食品、たとえばセシウム137で汚染された食品を食べていると、何年か経った時に悪性の脳腫瘍とか筋肉腫とかその他のガンを発症する、ガンになるという可能性が出てきます。

そして例えば福島県では放射能を帯びている放射性物質が入っているような食事を子どもに与えるというようなことをしています。これは医療的な見地から見ると「非道徳的」と言わざるを得ません。福島からの食品、とにかく毎週すべて検査をする必要があります。

そして検査の結果によっては販売をして口にするということがあってはいけないと考えております。そして魚ですが、太平洋の魚には高い放射性レベルが検知されています。これは放射性元素が大量に海に投棄され放出されたからですが、この太平洋に放出されたこの放射性物質の量というのは、人類の過去の史上最高の量です。

私は400人の一般市民の方を前に講演をさせていただきましたが、そこで私が感じたのは、そこに来られた一般市民の皆さんが、一体どうしたらいいのかということを必死で知りたいと思っている、何が起きているかというのを必死で知りたいと思っていらっしゃるお気持ちでした。

福島の結果どんな影響が起きて、日本に今何が起きているのかということを、広く一般の人に知らせる責任がメディアにはあると思いますが、今のところ、全体的にみてその責任は果たされていないように見えます。

そしてこの福島の事故、これはまだ終わってはいません。まだ続いているわけです。そして今、40年時間をかけてきれいにすると言っていますけれども、科学的に見てきれいにするということはできません。これは科学的に言って不可能です。

セシウム137は300年残ります。そして福島はじめその周辺の汚染地域も汚染されたままです。食品の汚染も、そして人が汚染を受けたものも、300年あるいはそれ以上の時間続くわけです。

そして国の政府は、どうも今回の大災害というか大事故がどれだけ長い時間がかかるものかという現実をよく理解されていないと思います。

そしてこれから疫学的に見ても、白血病やガンや先天性の形成異常とかそういったものが、今後70年間にわたって次々出てくるであろうということを私は思います。そのことを実は原子力産業も知っているのではないかと思います。福島に今、ガンに対応するための非常に大きな医療施設を作ろうとしていると聞いています。

そしてまた福島の原子力発電所の処理をするために、極めて高い線量のところで作業しておられる作業員の方々についても、公に記録が人々に見える形で残されていない状態に今あります。

そして高線量のところで作業をする人たちの放射線による被害の状態というのはきちんと記録がなされ、それが公の情報として出されていかなければいけないと思いますが、それが実際に可能になっていくかどうかは、このメディアによっているところが非常に大きいと考えています。

そしてもう一つ、最も重要な点なんですが、日本の多くの人に知っていただきたいことは、もし福島の地域でもう一度マグニチュード7を超えるような大きな地震があった場合には、福島原発の4号機、この建物が崩壊する可能性があるということで、

ここには使用済み核燃料の冷却用のプールがありますが、これが崩壊しますと、チェルノブイリで起こった10倍の放射性物質がさらに放出されるということが、予想されているという点です。

そしてもしそのようなことが起きた場合、日本という国の大半の部分が、もう終わってしまうということです。それほどの大事であるにもかかわらず、多くの人がその現実にはっきりと気づいていないということだと思います。

そして政治家の方はすでに、もし4号機に何かあってそういった崩壊とかの事故があった場合には、東京も今度は避難しなければいけなくなるというようなことをわかって言っていらっしゃいますが、一体3000万人の人をどうやって避難させるんでしょうか?

そして日本の政府もそれから東京電力も、外国の企業からの助け、あるいはアメリカのNRCからの助けや海外の専門家からの支援を得ることを認めていませんので、得ていない状態にありますので、4号機を補強する、強化をして安全にするためにぜひ協力を仰ぐべきだと考えます。

今、日本だけ、東電だけで、いまこの対処をするのに、クレーンを設置して中の使用済み燃料を取り出すことができるようにするのに2年掛かるということを言っていますが、その2年間待っている間に何が起きてもおかしくありません。

そして最後に申し上げたいことは、がれきの問題です。放射能で汚染された地域から出たがれきについて、これを他の地域で焼却するということを聞いています。焼却するということは、ダスト、灰が出るわけです。そのようなことをして、広めるということは、これは犯罪的なことであると思います。私からは以上でございます。ありがとうございました。

2012年11月19日月曜日

H.カルディコット博士東京講演 2012.11.17成城ホール



【カルディコット博士@成城1】私はM.D.としてまた小児科医として、子ども、女性、胎児が、放射能に対していかに脆弱であるかと。原子力産業はすぐバックグラウンド放射能があるなどと言いますが、全ての放射能が危険でなのです。BGの癌に対する影響は30%程度。

【カルディコット博士@成城2】X線は、病院や空港などでその影響を受けるが、様々な放射線全ての積み重なりとして、影響を考えます。その中で、X線は身体を通りぬけもので、通過する際に細胞が影響を受けるのです。

【カルディコット博士@成城3】γ線は、福島第一の事故でかなり多く出た。事故初期は、ガンマ線を発する雲から大きな被曝をしている。その後、地面から出る状態になり、現在は、地面近くで遊ぶことの多い子供に大きな影響が及ぶ状態です。

【カルディコット博士@成城4】α線は、中性子と陽子が2個の原子核です。プルトニウムやアメリシウムから出る。皮膚に着くと皮膚直下に影響する。プルニウムやウラニウムを肺に取り込むと、直近の細胞が影響を受け、非常に強度が強いので、その細胞はほとんど死滅する。

【カルディコット博士@成城5】アルファ線は、細胞分化の調整機能に影響し突然変異を起こす。細胞が規則正しく増えていけばよいが、突然変異したものは、百万の単位で増殖するようになり、それが癌となる。

【カルディコット博士@成城6】β線の精子や卵子への影響が重要。中にある次世代を作る遺伝子が重大な影響を受ける。ベータ線の外部被曝や内部被爆により、卵巣が被曝すると、胎児に糖尿病などの遺伝的な病気が出る可能性がある。遺伝子病は次世代に受け継がれ、世代を超えるごとに深刻化する。

【カルディコット博士@成城7】半減期について。ヨウ素131は8日で、およそ10週間で無くなる。セシウム137は、30日で、ほぼ無くなるのに300年かかる。ストロンチウムも300年。プルトニウムは、25万年である。

【カルディコット博士@成城8】プルトニウムは、1原子炉で約250kg使用される。鉄と性質が似ているため、ヘモグロミンと一緒に、身体中に取り込まれる。特に、造血作用と関係する骨髄に行き、骨に取り込まれて白血病の原因になる。

【カルディコット博士@成城9】受胎した子宮に取り込まれると、とりついた位置により、その子宮壁(図解)に胎児の頭部右が接していれば、受胎した時から非常に重要な器官となる胎児の右脳が、被曝し影響を受ける。もし、精子に取りつけば、受精した子どもに影響が出る。

【カルディコット博士@成城10】セシウムは、カリウムに似た挙動をする。脳や筋肉に影響。ストロンチウムは、カルシウムと似て、歯や骨に影響。骨癌や白血病を発症させる。

【カルディコット博士@成城11】被曝には、外部被曝と内部被曝の2種類があり、放射性物質を体内に取り込んで、長期間影響を与えるのは内部被曝。土中のセシウムは、植物によって100倍濃縮され、それを牛が食べれば、肉、乳でさらに100倍濃縮される。食物連鎖の頂点にいる人間の濃縮度が高い。

【カルディコット博士@成城12】原子力産業は、γ線による外部被曝のことしか話さない。子どもが放射性物質を摂取すれば内部被曝をし、子どもは大人に比べ10~40倍感受性が高い。それだけ突然変異を起こす可能性も高い。女性は男性の2倍。胎児は成人の1000倍。妊婦の腹部X線で白血病10倍

【カルディコット博士@成城13】原子力産業の基準は、70kgの成人を対象に基準が作られており、それで安全だといっているのは間違っている。

【カルディコット博士@成城14】原子炉には211もの核種があり、全ての放射線影響を考えれば10億?倍にもなる。トリチウムは半減期12年で皮膚から直接吸入、呼気からも。放射性ベリリウム、放射性炭素、放射性シリカなど、・・・211核種の一覧表 http://www.ccnr.org/hlw_chart.html

【カルディコット博士@成城15】ほとんどの放射性物質の影響は全く研究されておらず、食べた場合の影響についても言及されていない。そして、原子力産業も政府も嘘をつく。

【カルディコット博士@成城16】ほうれんそう、キノコ、福島の米は汚染を希釈して出荷。これらから、ヨウ素131で甲状腺がん、セシウム137、ストロンチウムで、脳腫瘍、骨癌。妊婦が種々の核種を取り込むと、胎児にも入る。内部に取り込んだ物質で何カ月何年も10~100倍の被曝が続く。

【カルディコット博士@成城17】チェルノブイリの148万Bq/m2以上の立ち入り禁止は、半径30km圏と異なる。日本政府よりロシアの方が熱心に必要な対応を取っている。子供達を退避させるべき。スェーデンでもダウン症や低IQ児が誕生。英国でも一部農地を100年閉鎖措置をした。

【カルディコット博士@成城18】空からガイガーカウンターでγ線を計測した日本地図。ブラウンシャインという。これは、β線を計っていないので、正確な汚染地図ではない。 pic.twitter.com/NblaEXrJ

【カルディコット博士@成城19】ミュータントトマト。突然変異でこのようなことが起こる。これが、胎児だったらとかんがえて! これは医学校では教えてくれないことです。今日、私が話すことを理解して下さい。理解することが重要です。 pic.twitter.com/qi9V7VRN

【カルディコット博士@成城20】ICRPが伊達市で行ったタウンミーティングでの話しに驚愕した。「学ぶべきこと。子供達は科学知識だけでなく、そこで暮らす知識を学ぶべき」と。18才以下の35.7%に甲状腺の結節などが見られる。小児科医としては、結節が見られること自体が異常。

【カルディコット博士@成城21】事故直後に相当高い被曝をした。チェルノブイリの時は5年後から、福島では極めて早い時期に見えてきている。必ずしも悪性でないかもしれぬが、生検によるフォローしていない。するべきだ。これは氷山の一角で、どんな癌でも引き起こす。今は甲状腺しか注目してない。

【カルディコット博士@成城22】ICRP伊達市ミーティングで、「子どもが自ら判断力を養うべき」というとんでもない発言。「子どもが原発事故の経験を活かし、次の世代に伝える」?「放射線教育を文化とし、経験を活かす」?

【カルディコット博士@成城23】東京で何をしなければならないか?東京は平均800Bq/kg、他にα線核種、β線核種も存在する。皆さんは、東電、広告会社、マスメディアに騙されている。私は皆さんに14の提言を用意しました。(詳細⇒ https://docs.google.com/file/d/0B68f83tqq7QudTFBV01NZ2p1QzA/edit?

【カルディコット博士@成城24】私はいま太平洋でとれる魚を食べない。特に、日本の東の太平洋側、小さな魚から大きな魚へ濃縮される。どれだけ食べたかを知ることができない。食べ物は、汚染されているのかいないのか、どこでとれたのかを知ってから食べる。

【カルディコット博士@成城25】4号機使用済み核燃料の取り出し開始に、東電の計画ではまだ2年かかる。これは国際社会では受け入れられていない。震度7の地震で、プールから水が抜ければ、チェルノブイリの10倍の放射性物質が出て、東京も避難が必要になる。

【カルディコット博士@成城26】政治家の言う事は信じない。皆さんのなすべきことは、革命かもしれない。そして、それをするのは、妊娠する可能性のある女性達です。皆さんは東電に支配されてはいけない。命がかかっているのだから。大飯原発も活断層の上に立っていると言われています。

【カルディコット博士@成城27】皆さんの質問の中で最も多いのは、体内に取り込んだ放射性物質をどう取り除くかということですが、残念ながらそういう方法はありません。私は医師だから真実を伝える義務がある。ここから先は、皆さんが皆さんの国をどうしていきたいのかということになります。

【カルディコット博士@成城28】自著、"Nuclear Is Not the Answer" "Nuclear Madness" など紹介。日本語訳も出ると思う。日本は、石油火力や原子力から、再生可能エネルギーに変えて欲しい。そのことで賢い日本人は世界をリードしてほしい。

【カルディコット博士@成城29】N.Y.科学アカデミーのチェルノブイリ調査報告書。甲状腺機能低下の子供患者が多く出た。子供以外にも多かった。白血球についても子供、特に高線量下の子供に多く影響が出た。高線量の子供の中には感染症が多く出たと聞く。福島については情報が出ないので解らない

【カルディコット博士@成城30】福島はチェルノブイリより悪い。放射性物質は5倍出たと言われている。初期は太平洋に流れたが、その後陸地に向いた。アーニ―ガンダーセンはキセノンがかなり出ていると言っている。肺に吸い込むと癌になる可能性がある。影響は甲状腺だけではない。

【カルディコット博士@成城31】広島長崎の調査は5年後から。その間死者が多く出たが記録に残されてない。調査結果から、放射線被曝と癌の関係はあらゆる癌に及んでいることが分かった。癌によって発病するまでのインキュベーションタイムが異なる。白血病5年、呼吸器癌15年、今でも発病がある。

【カルディコット博士@成城32】首都圏でのう胞や癌が出ているのが事実なら、これまでの調査結果より早い時期に癌が発生しているのではないかということは、その通りである。影響が分かっていないセシウム以外の汚染物質が体内に取り込まれている可能性がある。

【カルディコット博士@成城33】東京でアメリシウムが発見されたのではないか?ボストンでは発見された。プルトニウムより危険だ。日本政府はアメリシウムを調査していないが、セシウムは一つのマーカーに過ぎない。

【カルディコット博士@成城34】3基の原子炉が同時にメルトダウンしたのは、原子力産業が始まって以来はじめてのことである。子供や妊娠可能な女性は、血液検査をするくらいなら、早く逃げて下さい。

【カルディコット博士@成城35】東京から逃げるかどうかは、個人の判断ですが、私だったら、東京には住んでいない。子供がいれば住まない。もし4号機プールに事故があれば、ボストンにいる家族もオーストラリアに連れて行く。大気は南北半球で混じらない。魚は行き来するが。

【カルディコット博士@成城36】子どもが生まれつきのう胞を持ってるのは極めてまれ。のう胞、結節のうち癌になるの結節。生まれながら持っているとすると、胎内で被曝したことになる。その場合、脳にも影響するから、知恵遅れ、形成不全が発生する。

【カルディコット博士@成城37】福島第一ではヨウ素の放出が続いています。まだ、危険。東電は40年かかると言っているけど、40年では綺麗になりません。それに加えて、放射性廃棄物が出る。みなさん、どうしますか?オーストラリアにでも送りますか?

【カルディコット博士@成城38】汚染度合いを何で判断するか?土壌、ハウスダストを調べると思います。その調査は本来、国の予算でやるべきことです。費用を請求すべきです。私だったら、東京にはいませんが。

【カルディコット博士@成城39】土壌セシウム800Bq/kg の東京で何か起こるかと問われて⇒答えはYes.空気の中のダストを吸うわけですから。200種もの核種が土壌には存在する。もうひとつ、福島の食品を食べている。土壌も大事だが、食べるものも重要。

【カルディコット博士@成城40】東京の人に対し・・・子供、女性は避難を速めて下さい。それを言うのは、とても辛いですが。なかなか決断が付かない。懸念している人も少ない。そういう人に強く言って下さい。事故はまだ収束していない。四号機も、何があってもおかしくないことを念頭におくように。

【カルディコット博士@成城END】以上、連投。すべて、講演を聞きながらの個人的なメモです。聞き間違い、聞きもらし等、内容の正確性については保証の限りではありません。