2015年9月30日水曜日

2015年4月28日火曜日

低線量被曝の症状を詳しく知りたい

大切な情報なのでそのまま保存させて頂きました。



これが現実

genjitsu.jp



Q. 低線量被曝の症状を詳しく知りたい

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A. 下記の記事のコメント欄に「専門医の手記」と書かれた情報がある。低線量被曝の専門医が書いたものを無断で転載した人がいるようだ。現在、福島や関東で報告されている被曝の初期症状についての原因や、今後の予想(一部)などが書かれている。
 とても重要な内容なので、長文だが全て抜粋した。一部誤字を訂正し、症状の記述は太字に、私が重要と思った部分には下線を引いた。なお、この内容は医師が情報交換をするための掲示板(?)に書かれているようで、情報源は不明である。
Unknown (専門医の手記)
2011-06-07 04:12:54
「放射線による初期症状は、外部被曝の量と内部被曝の量、年齢で、大きく違ってきます。比較的近い地域でも、ちょっとした風向き、地形差で、被曝の様式も大きく変わります。言いにくいことではありますが、既に初期症状が現れても不思議は無いだけ時間が経過したと考えています。私は、チェルノブイリの被曝者を診ていますし、仕事柄調べてはいますが、被曝線量が多い場合ではなく、低被ばく線量での影響が専門です。
 福島第一の近傍と他県でもホットスポットと、たとえば東京とでは、症状の出方に差がある被曝線量です。ただし、東京神奈川でも、屋内に放射性物質が付着した塵が多ければ、相応の症状があっても不思議はありません。
 最初期のドライベントで、短寿命核種も放出があったのですから、それによって、鼻腔粘膜の細胞死数が増えて、炎症が起きることがあります。粘膜は、数日で元に戻るのですが、日々放射性物質を吸収していれば、微粘膜に付着し続け、炎症が続き、特に副鼻腔に蓄積すると、排出が困難なため、副鼻腔炎を起こし、さらに細菌感染しやすくなります。上咽頭まで炎症が起きれば、がでます。鼻血は、初期で止まると思います。止まらなければ、空気中の粉塵に付着している放射性物質量が多いと推定されます。初期には、皮膚の皺、指の爪の間に溜まり、皮膚炎爪の割れさかむけ、などがおきます。食事等での摂取が多いと、消化器、特に、腸の粘膜にダメージが多くなり、軽度で続く下痢軽い腹部の痛みがおき、毒性の強くない細菌による食中毒様の症状を起こすこともあります。その場合、腹痛と一過性の吐き気、下痢です。
 時間が経過し、体内への蓄積量が増えると、指先では抹消神経炎のような鋭い痛み皮膚の発赤、繰り返す気道感染が、小児と20代後半から30代前半に多く現れます。感染症の場合、熱が出て、感染症と診断されると思います。最初の影響は、細胞数が面積当たりで少なく、細胞層が薄い組織から異常が始まります。そのため、皮膚の弱い人では、より炎症が激しくなり、指等の関節が痛むことがあります。この場合はアレルギーと診断される可能性が高いと思います。
 内部被曝が高い場合、内分泌系に異常が起き、体重減少生理の遅滞生理の異常が起きます。小児は、おとなしくなってきます。小学校高学年から中高校生は、ホルモンの分泌が非常に多い時期なので、あまり変わらない可能性が高いのですが、20代後半から30代前半ではだるさを感じ始めるとおもいます。
 妊娠での問題は、妊娠初期の細胞数が少ない胚の段階では、1細胞へのダメージは初期流産(被曝しなくても普通にある)に直接繋がります。妊娠最初期では妊娠に気付かないこともあると思います。分化が起きている時期での被曝は、四肢や指の分化不全を起こすことがありますが、流産にならないこともままあります。妊娠後期では、乳児と同じ考えても大きな違いはありませんが、内分泌にダメージがあれば、生後の知能と成長が良くはなくなります。チェルノブイリでは、それらが起きた地域と同等の被曝レベルの地域が日本でも広い地域にあります。
 内部被曝線量の高い方々では、免疫の低下は、既にあると考えてよいと思いますが、その症状の出方は、個人差が大きく、最初は、上気道感染と腸管感染が主だと思います。なお、副鼻腔炎から中耳の炎症を起こすこともあります。
 最も大切なことは、それぞれのご事情があって難しいとは思いますが、被曝線量を減らすことです。そうできるように、ご家族を説得なさってください。被曝の場合、症状の軽減はあまりありません。ご家族に説明される時の一助になればと思います。なお、40代以上での影響は、急速に少なくなります(だからと言ってないわけではありません)。
 免疫を落とすステロイドの使用は、注意してください。」
Unknown (専門医の手記)
2011-06-07 15:00:34
>toshiさん
 こちらは「あるサイト」にてみなさんと同じような症状をうったえる場所にて専門医の方が話されている内容を無断でコピペさせて頂いたものです。緊急時である故の処置としてお許し願いたい。今後政府サイドでは情報隠蔽の方向にむかっていくかもしれません。ご本人に迷惑がかかってしまうと今後このような有益な情報が遮断されてしまう恐れもありますので、ソースの提示は勘弁していただけると助かります。ご自身のためコピーされておくことをお勧めします。
 返答その2を追記します。参考にして頂けると幸いです。
「私は医学者で、ミュンヘン等での出来事も職場の事情で知っていますし、被曝地帯に行くに当たって、被曝を避ける方法や被曝の原因も調べました。各地でゴミを燃してフィルターで放射性物質を取れるなどという夢のようなことを書く武田氏には、賛同しかねます(個人的には、武田氏は、火消しだと考えています)。放射線障害は、の死亡率が上がるだけが問題ではありません。初期には内分泌系、時間が経てば心臓血管系中枢系、さらには、関節変形分化異常奇形と、非常に多様な障害を起こします。
 特に、小児の知能と成長の障害が大きく影響をしますし、中枢系の分化異常は、精神異常などの障害も起こすのです。低レベル被曝では、治療を必要としない程度の異常が多く、統計上で現れませんが、程度の差こそあれ、だれでにもおきてしまうことです。スウェーデンでのIQ10の低下は、単に知能の低下を示しているだけでなく、性格異常や、創造性の減少成長障害(実際に小さくなっています)など、多様な問題を生じます。60代以上では影響が少ないと言う物理系の方は多いのですが、老齢者の被曝は、早期の認知障害を生じます。NHKの番組で出てくるような重度の障害より、非常に多数の軽度の障害、つまり、わずかなホルモン不足や、わずかな分化異常で、なるべき人間になれなかった人たちも由々しき問題なのです。
 医学者として、診てきた障害を生々しく書くのは嫌なことです。ですが、まだまだ放射線障害の被害を甘く見ていると思います。私が書いたことは、考察ではなく、実際の被害者を診てきたからです。診察した子供たちの親たちが「この子は普通だ」と言うのを何度聴いたと思いますか。この言葉は医師にとって悪夢です。」
Unknown (専門医の手記)
2011-06-07 18:15:15
返答その3(某サイトにて返答されたものです)
「1mSvだって、原発からなら本来浴びるべきではありません。ましてや、現実を無視して、放射性物質を各地で処理できるとは、常識がある人ですから言うはずが無いことです。20mSvから1mSvにしても、1mSvで被害を蒙る人々を切り捨てるということです。医学者としては、そんなことは言えません。さらに放射性物質の分布は、非常に大きなムラがありますから、平均1mSvでは、10mSvもあれば、ほとんど0もあります。ドイツは、非常に小さな升目で全土を計測し、必要なら屋内まで調べて状況を把握しようしました。これも、国民が声を上げたからですが、過去を知っていれば、ニタニタ笑いながら、TVに出演するなどできないと思います。政府の計量方法の問題、呼吸からの大量の吸入の問題など、指摘すると思います。近畿のホットスポットの0.1-0.2mSv/Hrで、掃除や洗濯等での対策と、関東では、まったく桁が違います。非常に残念なことに、このスレッドで、初期症状だと認識できる症状がアップされています。先に起こることがチェルノブイリでわかっているだけに、極めて恐ろしいことです。訴えなければならないことは、出てしまう被害を減らすことではなく、被害そのものを出さないようにすることです。現在症状があるということは、将来、知能障害や成長障害が高率で起こる可能性があり、ホルモン量の個人差から、どの程度少ないのか判らないので、対処の方法がほとんど無いということです。現在障害が無いといっても、体内の細胞は死んでいきますので、やはり何らかの障害が、認識できるかどうかは別として起きてくるわけです。まず必要なことは、安全地帯を確保し、そこの飲食物を被災地に送ることです。そして、もっとも放射線に敏感な世代と女性を移動させるべきです。単に危険を訴えるだけでは、それで安心して動かない人が増えていると私は思います。強烈な火消しではないでしょうか。
Unknown (専門医の手記)
2011-06-07 23:13:57
*返答その4*
「みきぶーさん
 あなたの文章には、非常に他人事のような表現が多く、気分を害される方も多いと思います。私もその一人です。単に表現力の問題かもしれませんが、考慮してください。「長寿国の日本にとって痛いところですね。」など、被害を肯定しているように感じます。被害は、あってはならないのです。書き留めることによって…というのは理解できます。私の場合、書くことによって、より多数の方が逃げるもしくは、より対策する、そして、日本全土に放射性物質をばら撒くような行為に反対する方が増えることを望んでいます。
 ICRPは、癌の死亡率だけですが、医療系といえど、全障害を網羅しているわけではありません。論文と言うのは、診断を確定できる診断基準が明確な疾病のみを取り上げます。放射線障害での多くは、不定愁訴であり、他の原因でも起こりうる障害です。当然、医療的統計では、多くの放射線被曝が原因であろう障害は、含まれません。小児の甲状腺癌は非常に少なく、間違いようが無い疾病です。その前段階として、甲状腺機能障害がありますが、本人も家族も、まず気付きません。激しいだるさなど無い場合も多いのです。このような場合、あずかな知能低下とわずかな成長障害を起こします。甲状腺ホルモンのレベルが大きく低下すれば、甲状腺刺激ホルモンが多く分泌され、甲状腺が肥大してきます。これもチェルノブイリでは、正しく統計が取られているとは思いません。医療による処置が必要となる疾病で、安全基準を定めるか、医療統計に表れないレベルでの軽度の障害を起こさないレベルで安全基準を定めるかで全く違う結論になります。軽度の障害を起こさないというのであれば、ドイツ放射線防護協会の警告にあるように、小児の飲食物は、1Kg当たり4Bqという少ない値になりますが、これとて、統計上障害が起こる量です。
 医学的な知識は、あまり書かないほうが良いと思います(正確さというより妙に唐突です)。気のせいを排除したいのでしょうが、気のせいも障害です。福島県に数時間滞在しただけで、WBC(ホールボディカウンター)の値が万のオーダーになっている方もおられるので、白血病には早いかもしれませんが、血沈と免疫細胞数に異常がでているかたもおられるはずです(ただし個人差が大きいので、検査では漏れがおおくなると思います)。鼻血は、白血病のサインでもありますが、同時に鼻粘膜の炎症のサインでもあります。初期だけでなく、時間が経過してから粘膜や皮膚のダメージが大きくなる場合もありますので、重要です。
 ご両親、特に母親が見つけられるサインは、内科的もしくは外科的なものです。みつけにくいのは、中枢神経です。
 なお、ご老人では、白内障の進行が早くなったり、増えたりが知られています。放射線障害と非放射線障害の区別は判断が困難です。治療方法も明確ではありません。DNAの損傷は直せません。ですから、おこしてはなりません。私が書くことで、少しでも異常に気付き、ご家族とお話しをして、大変困難だとは思いますが、少しでも安全な地域へ移動していただきたいと思います。西日本へも瓦礫やゴミが来たら、極めて深刻な事態になります。
*返答その5*
「みきぶーさん
 FT3とFT4、TSHを測ってくれと、医師に頼むしかないと思いますが、国ごとに医療制度が違いますので、非疾病での場合、有料になると思います。医師に理由を説明して嫌われたら、別の医師を選択すればよいだけの話しです。ただし、その数値の正常範囲は約倍ほどもありますので、それが症状に関与していのかどうかは、健常時に計測してみないと和からかないこともありますし、年齢と性差も大きいのです。
 WBCでの体内の放射線量の計測を、一般の方が頼んでも断られるケースが多いと思います。断られたというメッセージを多数いただいています。チェアー型だと相当な量が無ければわかりませんし、これほどあちこちの線量が上がっていると、精密型で正確に判るかどうか不明です。おそらくWBCは、福島の作業員の方で手一杯ではないかと思います。そうなると、室内はかなり高いレベルで汚染されていますから、計測しても結果は正しくでないでしょう。
 ドイツは医療は原則無料ですが、日本人が大挙してきて要求したら、ドイツの医療費を圧迫しますから、拒否されるようになるでしょう。それより、空港で、体から高いレベルの放射性の塵を出している日本人が多いので、いつ出入り禁止になるかというほうが心配です。バンクーバーシアトル関空、激しい分布ムラがあり、風で値が大きく上下していました。
 何を質問されているのかよく判りかねます。放射線によって、DNAもしくは特定の酵素の変異が起きれば、発ガンのスイッチが入りますから、癌化します。当然発癌の確率は上がります。ただし、発癌には、多種の要因がありますから、たとえばあなたが癌になって、それを放射線の影響だとあなたが主張したいのなら、その証拠が必要です。統計上、放射線が増えて、発癌率が上がったのだから、私の癌もそうだと主張しても、根拠がないですから、あなた個人の癌の責任を放射線に問うことはできません。同時というのは、放射線でも、そう多くは見られません。長期で多発することはありますが、時期的に同じとは、普通はなりません。同時に二箇所で非転移の癌が発見されたとして、部位によって、発癌の時期は異なるでしょうから、だからどうだとは言えません。あくまでも稀なことだ、ということになります。」
Unknown (専門医の手記)
2011-06-08 05:39:31
*返答その6*
「優気さんのご指摘は、福島第一に近い高レベル地域では、起こりえることです。
 福島第一のような初期の大放出と長期の持続的な放出の場合では、放射性浮遊塵による影響が真っ先に出ます。
 放射性浮遊塵の呼吸での吸引で、鼻腔、上咽頭、気管にそれらが付着します。日々吸い込んでいると、それぞれの粘膜に損傷が起きるので、鼻血がでやすくなったり、鼻水が多くなったり、喉の圧迫感を感じたり、が続いたり、感染しやすくなったりします。さらに、爪の間に溜まり、指先の末梢神経の軽い損傷を起こし、指先が痛んだり、爪の根元に埃が溜まれば、さかくれや、爪が割れやすくなったり、縦や横の縞がはいったりします。外耳道に溜まれば、外耳炎を起こしやすくなります。アトピーの方は、真皮の上の層がもろいので、真皮細胞がまばらに死ぬと、影響が大きく出てきます。小児では肌荒れが起きやすくなります。
 次に飲食物からの影響です。食料に含まれている放射性物質量が多い場合は、消化管粘膜に損傷を与えますので、主に腸の障害が現れ、軽度の下痢の継続や、腹部の軽い痛みを生じ、食中毒がおきやすくなります。通常重篤にはならない病原性の弱い細菌群でも食中毒様症状をおこしてしまうこともあります。被曝が進むと抗炎症剤の効きが低下してきます。
 体内への蓄積が多くなると、造血細胞群の機能低下が起きます。各血球のバランスが変わる前に、血液凝固因子が減り、出血が止まりにくくなり、線溶系も異常をきたしてきます。この場合、生理で出血量が多く、経血の様子も普段と異なってきます。この段階では、抗体量も減少してきますので、風邪などが蔓延しやすくなります。
 甲状腺の機能低下は、だるさを感じるような状態になるまで、自覚症状がありません。腫れも圧迫感もありません。おそらく20代後半から30代前半の男性が先にだるさをうったるようになると推測されます。喉仏の部分の違和感は、咽頭炎です。
 頭痛は、頭部の粘膜の損傷でも起こりますし、さらに進んだ被曝でも起きます。めまいは、最初期から起きれば、重篤な被曝のサインです。嘔吐は、消化管の炎症でも、中枢への障害でも起きます。」
*返答その6*
優気さん
「優気さんのご心配が良くわかります。
 実際の線量の多さから、年齢によっては、急性被曝症状が起きて不思議はありません。私は復興のため、我慢しているのではないかと考えています。もしくは言い出しにくいのでしょう。海外でも低線量での被曝初期の症状は、あまり知られていません。個々人の愁訴では、?ですが、これだけ集まれば、確実です。非常に短時間でここまで来ているということは、恐ろしいことです。
 私の場合、初期症状と考えられる症状を、実際に被害者から聴くことができました。一般の論文では、障害(疾病)のみの記載なので、このような情報は、カルテや論文にはありませんので、訊いてみたのです。
 内分泌系障害で鬱と非常な倦怠感がでてくるまで、予想より短いかもしれません。こうなると、小児の障害は、想像を超えるレベルになり、中年では、網膜の損傷によって、部屋が暗く感じる、記憶力の低下、性格の変化なども、知覚異常が起きていますから、早期におきそうです。さらに言えば、同じ地域でも、非常に線量分布に差があるということも判ります。」
Unknown (専門医の手記)
2011-06-09 01:54:54
*返答その11*
「○○○さん
 携帯から書き込んでいたので、文章を書くのが大変でした。
 私は、あなたに立腹しています。
>**さんの理想の形に書き込んだ方がよさそうですね
 とは、具体的に何をおっしゃっておられるのでしょう?あなたは、ものすごく早とちりで誤解しています。
 打開策は、別のトピです。
 現在の医療の制限は、上記のように書いたと思います。お腹立ちかもしれませんが、被曝とは細胞死とDNAの損傷であって、細胞が再生されない組織では、元には戻りませんし、DNAの損傷も元には戻せません。細胞死とDNAの損傷の結果生じる症状を軽減することは、「場合によっては可能」です。ただし、厚生労働省の指針を超えることも起きますから、担当医師がどのように判断するかです。
 サンプルではなく、現段階では、被曝の結果か、他の原因か、判断のしようがないということと、被曝を懸念しての想定治療が、現段階ではできない、と言っているのです。無根拠に推測して医療が成り立つと思っているのですか?
 これを読んでいる医師も多いはずです。そうなれば、被曝の可能性を治療指針にも取り込むことになります。医師は治すことのプロです。それには、症状の軽減や遅延も含まれます。完治は不可能ですが、やれることはあります。事実、少しずつ診断基準や治療指針を質問してくる医師が増えています。医師たちは、専門的な会話をここでして、質問攻めや誤解を生じたくないですし、厚労省に隠れてコソコソやるのですから、公にやり方もいいたくないのですよ。
 基本的に、被曝量を減らすことが最も重要です。次が、排泄の促進です。それらは、他のトピの話題だと思います。」
*返答その12*
「○○○さん
 あなたは、本当に悲しいほど思い込みの強い人ですね。良く考えてください。
 私は医師でもあります。治すために研究をしてきました。しかし、福島第一の事故では、チェルノブイリの時には調べられずにできなかったこと以上の知見がありますが、必ずしも全部同じではないのです。ですから、患者さんをリアルタイムで調べながら症状を軽減もしくは、将来起こりうる障害を減らす方法を考えなければなりません。それをサンプルとは言いません。サンプルとは、完全に試料であって、患者ではないのです。未知の疾病があって、ただ調べているだけで、患者さんの生死を無視しして治療が無いのなら、サンプルです。
 あなたは、勝手に決め付けいます。表現も良くない。それは、私がトピ主に注意したのと同じです。医療が何もしないと決め付けて、前向くきな打開策ということを言っているとしか取れないのです。もし、そういう意味で言っているのでないのなら、きちんとした日本語で書いてください。
 私は、人に対し、軽蔑はしませんが、あなたは、短絡的で、議論などできる相手ではないと思います。ですから、何を言われようと気にもなりません。
 未曾有の事態が起こっているのです。どれだけ各所に圧力がかかっているか、×××さんも指摘しています。さらに言えば、このような初めての事態に直面して、医師は、指導医に指導されることも無く、独自の判断で治療指針を決めて飾るを得ません。非常に困難な事態なのです。ここに投稿された方々の症状は、医師が考え、どうすればよいか、自分の専門分野に合わせて考える貴重な情報なのです。それをサンプルと考える、○○○さんの方が、どうかしています。そのことは、×××さんも、401で書かれているではないですか。
 研究するためのサンプルなら、ここにある書き込みは、年齢も地域も線量も定かでないので、全く役に立ちません。研究とは、それほど荒いものではないのです。少しでも症状の軽癒と今後の症状の遅延のためになるので、そういえば、ということもあるでしょうから、起こりうる症状を書いているのです。
 私は、あなたの軽妙さは嫌いではありませんが、決め付けの激しさと短絡的な思考は、嫌いです。
 ○○○さんにはデリカシーが判らないかも知れませんが、次に起こりうることなど、医師として書きたくないですよ。できればそうならないように止めたいですから。また、予測を書くことによって、不要な恐怖感も与えたくないのです。それから、思い込みによる擬似的症状を起こしたくもありません。確定的な治療法が無い状態で、治療指針を考えることがどれほど大変なことか、医師の気持ちを考えたことがありますか。しかも、根治的な治療ができないときの医師の無力感を考えたことがありますか。
*返答その13*
「皆様のご投稿と計測で、判明したことがあります。
 非常に低線量なのに症状が起きることに対し、疑問を持ちました。多くの医師は、このような低線量で、症状が出るはずがないと考えていると思います。しかも、福島から離れた場所で症状が出ていますので、これも疑問でした。
 線量計での地表と1m、2m、3mと高さを変えると、放射性物質が付着した粒子が大きい場合、地表の線量が高くなります。ところが離れた地域では、空間線量が、高さではなく、風で変わります。つまり、放射性微粉塵は、非常に小さい粒子であり、数が多く、地表に落ちません。落ちても風で舞い上がってしまいます。実際、着衣にも付着しやすく、はたくと微粒子が舞い上がり、線量があがります。もちろん、福島第一に近づくほど、粒径の大きい粒子が増えます。粒径が大きいと、地表が高いという、チェルノブイリと同様になりますが、福島からはなれるとそうなっていません。
 つまり、非常に細かい放射性の粒子が多数あり、それを鼻もしくは口で吸い込み、鼻腔粘膜から気管支までに付着し、ヨウ素イオンもセシウムイオンも易溶性ですから粘液に溶け出し、ほとんどゼロ距離から粘膜細胞を破壊しました。これなら、空間線量が小さくても、通常の埃以上に粘膜の損傷が大きくなります。さらに、このような微粉塵は、気流などで濃度分布が激しく変わります。時定数の長い線量計では、一見少ないように観測されても(長時間の平均ですから)、濃い時に吸引して、粘膜に付着し、障害を起こしたと推測されます。福島第一の近傍では粒子が大きかったため、地表の線量が大きく、高さ1mでは、大きく値が低下するわけです。粒子が大きければ、気道奥には侵入しません。一方微粒子は、副鼻腔にまで進入しますし、目や指の間などにも付着します。このような微粒が多数食物に付着していれば、低線量でも腸管の粘膜を広範囲に損傷することになります。
 以上の推測から、粒子が細かいので(おそらく気管支喘息まで起こしているとすると、15ミクロン程度(6ミクロンでは、肺胞に届く)ではないかと思われます。さらに離れた西日本では、繊維などに付着して地表数10mくらいまでの高度で浮遊していると考えられます。
 このような放射性微粒子のエアロゾルは、高空では、密度が低く同時に20m程度の高さにある吸着型の計測器では、濾紙をすり抜けてしまう率が高くなります。
 明らかに福島第一は、チェルノブイリとは違います。どうやら粒子も、大きくて地表に落ちたものと、非常に細かくてエアロゾルとして浮遊しているものとに分かれていると思います。この非常に細かい粒子は、福島第一独特かもしれません。崩壊した燃料の高温状態が続き、気化した放射性物質由来だと考えられます。
 マスクをしてください。気道の癌が将来多発することになります。埃を避けてください。外出後、玄関で着衣を着替え、なるべく早くシャワーを浴びてください。エアロゾルは、気流で移動しますが、草木の表面が乾くと再び現れると推測されますので、特定の地域は濃度が高いと思います。
 線量が大きくない地域では、主に放射性の微粉塵で障害が起きていると推測されますので、一時的でも良いですから、より微粉塵の少ない地域で過ごされれば、粘膜の回復は早いので、症状が軽減、もしくは消えると思います。
 このような微粉塵は、非常に遠距離まで飛びます。西日本でも京都盆地の中央部や草木が多い万博公園(万博公園は、どうもこれだけではなさそうですが)のように高い地域ができます。その空間線量は、大体0.10μSv/Hrから0.25μSv/Hrです。粒子が細かいので、雨ではあまり減りません、若年層には、このような地域は、好ましくありません。マスクが必要です。
 埃は、屋根裏や狭い空間に多く残ります。電気工事、配管工事、清掃業、運輸・引越しなど、埃を多く吸入してしまう業種の方々は、特にマスクと手袋が必須です。政府発表の値と大きく異なるのは当然ですので、線量が低下していると発表されている地域でも、十分に気をつけてください。
 なお、これだけでは、全部の現象と症状を説明しているわけではありません。チェルノブイリと異なり、非常に粒子の細かい放射性物質のエアロゾルが、あちこちに現在もあるということです。それがある濃度を超えれば、空間線量が小さくでも粘膜障害抹消神経炎などを起こします。粘膜障害を起こさなくても、気道からの取り込みが続きます。マスクと室内の埃の除去は重要です。なお、室内の掃除では、埃をたてない工夫が必要だと思います。なお、粘膜に軽度の損傷がある場合、放射性微粉塵のわずかな増加と蓄積量の上昇で、障害を起こしやすくなります。」
 最後までお読みくださり、ありがとうございました。被曝を軽く見ている人にぜひ知らせてください。

2014年11月23日日曜日

環境省の「指定廃棄物を薄めて拡散する」という亡国の施策

 福島事故から3年9ヶ月も経つというのに、未だに放射能対策に関する基本的な間違いを繰り返している環境省が、またしても、恐ろしい施策の検討を始めた。現在、隔離保管されている「指定廃棄物」を薄めて一般廃棄物と同様に処理しようというもの。突き詰めれば、原発の放射性廃棄物だって、薄めて全国にばらまけば問題ないという恐ろしい施策につながる。日本に住めなくなる日は近い。



【引用】
クローズアップ2014:放射性廃棄物問題 濃度下げ処分案、難航 毎日新聞 2014年11月23日


  東京電力福島第1原発事故で生じた放射性物質を含む廃棄物の処理問題は各地で混迷の度を深めている。事態打開のため、望月義夫環境相は今月11日、最終処分という方法以外に、濃度の低減を待って一般廃棄物として処分できるか検討する方針を示した。既に岩手県一関市と埼玉県が一般廃棄物としての処分を試みているが、地元住民が納得しないなど前途多難だ。最終処分場の候補地からは「解決策を衆院選の公約に示してほしい」との声が上がる。
 ◇「一般ごみと混ぜて焼却」 「低減待ち仮置き」

 放射性物質汚染対処特別措置法は放射性セシウムの濃度が1キロ当たり8000ベクレルを超す「指定廃棄物」を国の責任で処理すると定める。ただし、例外もある。焼却前の場合、自治体が申請しなければ指定廃棄物にならず、放射線防護措置など厳しい保管基準が適用されない。一関市は申請をせずに一般ごみに混ぜて燃やして焼却灰の濃度を下げ、一般廃棄物として処分する方針だ。

 岩手県では一関市など3市町が、除染対象の「汚染状況重点調査地域」になったが、8000ベクレルを超す廃棄物は一関市だけが1115トン抱え、このうち焼却灰475トンは国が最終処分する指定廃棄物になった。残る640トンは稲わら、堆肥(たいひ)、ほだ木。稲わらの場合、平均的な濃度は1キロ当たり2万3000ベクレル。一般ごみと一緒に燃やせば焼却灰が8000ベクレルを下回り、一般廃棄物として処分できると見込む。「混焼」が進めば国の責任で最終処分する量が減り、環境省も了承した。市は今年4月、環境省の委託で、同市狐禅寺(こぜんじ)地区内の「一関清掃センター」近くに仮設焼却炉を建設すると発表。焼却灰は北隣の舞川地区の最終処分場に埋設する方針を示した。

 これに対し、地元住民は反対署名活動などを展開。市側と地区住民は2000年、清掃センターを建設する際に「これ以上は焼却施設を設けない」との覚書を交わしており、地元の男性(60)は「約束をほごにする市側の態度には不信がいっぱいだ。健康に影響はないと説明するが信用できない」と憤る。処分方法が決まらず、汚染されたほだ木約5万本を保管する地元シイタケ生産組合の菊池俊秋組合長は「いつまで保管するか市から説明がない」と途方に暮れる。

 一方、埼玉県は仮置きを続けて濃度が自然に下がるのを待つ。1キロ当たり8000ベクレル超の汚泥焼却灰113トンを下水処理施設「荒川水循環センター」(戸田市)で保管するが、付近住民からは「早く移してほしい」と不満の声も上がる。

 県下水道管理課によると、現在の枠組みでは指定廃棄物になると県内に最終処分場を造ることになる。場所の選定で市町村に負担をかけるため、指定廃棄物の申請をしないという。基準を超す焼却灰は12年6月に454トンあったが、徐々に濃度が下がり、今年5月の調査で113トンに減った。半減期はセシウム134が約2年で同137は約30年だ。

 ただし、基準を下回っても、ただちに引き取ってくれる業者はいないのが難点だ。同県は焼却灰の最終処分を民間業者に委託しているが、引き取る条件は4000ベクレルを下回ること。現在保管している焼却灰のうち最も高い濃度は1万1300ベクレル。このまま保管して8000ベクレルを下回るのは5〜6年後とみているが、4000ベクレル以下になる時期はまだ試算していない。

 同センターの近くに住む主婦(50)は原発事故後の約1カ月間、小学生の娘2人に登下校時にマスクをさせ、洗濯物は室内に干した悪夢を思い出す。「持って行く場所がないのは理解できるが、早く出してほしい」と訴える。焼却灰を引き取る業者について、同課の担当者は「県外」とのみ説明し「それだけデリケートな問題」と話した。埼玉県では他に、秩父市が基準を上回る汚泥焼却灰19トンを保管し、今後の方針は白紙だ。【和泉清充、浅野孝仁、奥山はるな】

 ◇衆院選から置き去り 各党、具体案示せず

 環境省は指定廃棄物が発生した12都県のうち、自前の処分場が逼迫(ひっぱく)している宮城▽栃木▽群馬▽茨城▽千葉の5県で最終処分場を新設する計画だ。地元自治体との協議は暗礁に乗り上げている。衆院選に向け、地元住民からは各党の論戦を期待する声も上がっているが、具体策を持たないのは与野党共通のようだ。

 指定廃棄物を各都県内で処分することを定めた放射性物質汚染対処特措法は民主党政権時代の2011年に成立。環境省は12年9月、栃木県矢板市と茨城県高萩市を最終処分場候補地に選んだが、一方的な選定は地元の猛反発を浴び、白紙撤回に追い込まれた。同12月の衆院選では、民主の失策の一つとして他党が攻撃材料にするなど注目を集め、矢板市の候補地に国会議員らが相次ぎ視察に訪れた。

 この経験を踏まえ、安倍政権は有識者会議で選定基準から見直し、5県で全ての市町村長を集めた会議を重ねるなど、合意形成へ段階を踏んできた。環境省は今年、建設に向けた調査候補地を宮城、栃木両県で示したが、自治体の反発で調査に入れず、他3県は候補地をまだ示せていない。

 栃木県では候補地に選ばれた塩谷町から「福島県へ運んで処分すればいい」という「福島集約論」まで出ているが、望月環境相は特措法の方針を見直すことはないと明言。一方、宮城県の自民県議からも県外処分を求める声が上がっている。

 昨年7月の参院選では解決に向けた具体策を各党が示せず、争点にならなかった。塩谷町の農業の男性(64)は「各党の主張から福島第1原発事故のことが消えている気がする。見て見ぬふりをしているのではないか」と不満を漏らした。【阿部周一、藤田祐子】
















2014年10月14日火曜日

大気・土壌中の放射性核種濃度(首都大学東京で調査)

土壌中の放射性核種濃度
2012/2/24 更新
首都圏の土壌での福島原発事故由来の放射性物質の沈着量を知るために土壌中の放射性物質を測定しています.
当初は、放射性物質の降下量も見積もれるように表層の擾乱のない事故以来人が立ち入っていないような場所から採取するようにしていましたが,事故後数ヶ月 以上たったあとでの採取地点では,この条件をみたしているかはわかりません.
表面から深さ約5 cmまでの土を採取し、ポリ袋の中で均一になるように振ってから、その一部をゲルマニウム半導体検出器を用いてγ線を測定しました.
同じ場所において,少し離れた2試料を採取しました.
表1に私有地等での,表2に都立公園での単位面積あたりの放射能 [Bq/m
2]と単位重量あたりの放射能[Bq/kg]を示します.土壌を採取した日時 での放射能です.
これまでの研究より、原発事故で放出され,地面に落ちてきた放射性核種(特に
134Cs137Cs)のほ とんどは深さ5 cmまでに存在すると考えら れます.よって,面積あたりの放射能は、その場所にふった放射性核種のほぼ全量を示します.一方、重量あたりの放射能は、採取した深さまでの土壌中の平均 放射能濃度 を示します.そのため,採取した土壌の深さにより重量あたりの放射能の値はかわります.
私有地等の土壌の採取には研究室卒業生の協力を得ました.ここに記して感謝いたします.
都立公園の調査は、当研究室が独自に行ったものです.問い合せは、当研究室までお願い致します.


土壌のガンマ線スペクトルの例



2011430日に首都大学東京南大沢キャンパスで採取した土壌89g511日に約5時間測定して得られたγ線スペクト ルです.
40Kのピークと核種が書かれていないピークは,天然放射性核種からのガンマ線です.
試料によっては,事故由来の
110mAgが検出されました.
2012
1月現在,
131I129mTe 129gTe132Te は,半減期が短いためほとんど検出されません.

半減期
131I = 8日、134Cs = 2.1年,137Cs = 30年,40K = 13億年 
129mTe = 34日,129gTe = 1.2時間,132Te = 3.2日,110mAg = 250



測定結果

調査地点と137Csの量





 より大きな地図で 土壌放射能調査 を表示 
広域図でおよその位置を示しすために作成しました. そのため,拡大しても実際の採取地点を示しません.


1 私有地等.土壌を採取した日時における放射能.

場 所
採 取日
単位面積あたり[Bq/m2]
単位重量あたり [Bq/kg] (湿重量)
地 図での番号/備考
131I
134Cs
137Cs
131I
134Cs
137Cs
40K*
東京都
八 王子市南大沢
2011.4.30
1590±140
4060±200
4180±200
31±3
78±4
80±4
284±19
1
首 都大・南 大沢キャンパス
1420±220
2060±120
2000±120
20±3
29±2
28±2
265±20
2011.9.29
不 検出
2910±50
3450±170
不 検出
68±3
80±4
241±21
59
2012.2.10
不検出
5180±250
6890±320
不検出
108±5
144±7
277±18
76-1/ 1のそば
不検出
2200±110
2990±150
不検出
49±2
66±3
183±25
76-2/ 59のそば
三鷹市牟礼
2011.5.15
760±110
4780±230
5240±250
18±3
115±5
126±6
156±26
3
花壇
世 田谷区等々力
2011.5.22
273±63
4030±19
4480±210
5.4±1.3
80±4
89±4
118±13
5
荒川区東尾久
2011.6.9
194±79
10800±500
11500±500
4.2±1.7
233±11
247±11
841±22
7
首都大・荒川キャンパス
282±97
10100±500
10700±500
4.8±1.7
173±8
184±9
816±35
八 王子市西片倉
2011.6.18
不 検出
4580±250
4640±250
不 検出
59±3
60±3
72±22
9
不 検出
2350±130
2500±140
不 検出
43±2
45±3
95±18
板橋区桜川
2011.7.3
不検出
1940±100
2130±130
不検出
38±2
42±3
139±20
17
不検出
3340±180
3470±180
不検出
55±3
57±3
142±24
日 野市旭が丘
2011.7.15
不 検出
2130±110
2580±140
不 検出
38±2
46±3
128±18
19-1
首 都大・日 野キャンパス
不 検出
2880±150
3280±160
不 検出
52±3
59±3
163±23
19-2
不 検出
1210±80
1380±80
不 検出
20±1
23±1
192±21
品川区戸越
2011.8.15
不検出
1420±80
1640±90
不検出
29±2
33±2
188±21
43
不検出
8710±420
9890±470
不検出
158±8
180±8
150±25
町 田市金森
2011.9.8
不 検出
1770±100
2400±120
不 検出
24±1
33±2
72±16
48
不 検出
1920±110
2570±130
不 検出
26±1
34±2
89±16
練馬区南大泉
2011.9.17
不検出
4980±240
6720±320
不検出
86±4
117±6
146±21
56
不検出
774±45
1240±70
不検出
16±1
26±1
185±18
港 区虎ノ門
2011.7.1
不 検出
30400±1400
33000±1500
不 検出
3990±180
4350±200
197±25
未 掲載
マ ンションペランダ
排 水溝の 堆積泥
採 取条件 異なるので参考値
採 取条件 異なるので参考値
神奈川県
厚 木市飯山
2011.5.8
497±52
994±65
1340±80
9.4±1.0
19±1
25±1
128±19
2
相模原市中央区矢部
2011.6.28
不検出
3850±210
4350±220
不検出
67±4
76±4
254±19
13
不検出
5450±260
6070±280
不検出
99±5
110±5
204±16
相 模原市中央区由野台
2011.9.6
不 検出
1170±70
1420±80
不 検出
21±1
26±1
176±16
46
植 え込み
不 検出
3450±160
3840±180
不 検出
176±8
196±9
不 検出
斜 体の試料はほとんど落葉だったため,参考値
相模原市中央区相生
2011.9.7
不検出
3030±160
3630±200
不検出
32±2
39±2
141±17
47
空き地
不検出
3460±180
3890±200
不検出
46±2
51±3
159±19
千葉県
柏 市千代田
2011.6.12
111±45
9000±430
9860±460
4.5±1.8
393±17
397±19
226±28
8
船橋市旭町
2011.9.25
不検出
5390±250
6520±300
不検出
93±4
112±5
183±15
57
不検出
628±46
854±50
不検出
10±1
13±1
153±14
埼玉県
さ いたま市北区本郷町
2011.6.28
不 検出
2940±150
3470±180
不 検出
49±3
58±3
190±23
12
不 検出
7800±380
8510±400
不 検出
114±6
125±6
178±22
*40Kは天然に存在する放射性核種のひとつです. カリウム原子の0.0117%40Kです.

2 都立公園.土壌を採取した日時における放射能.


場 所
採 取日
単 位面積あたり[ Bq/m2]
単 位重量あたり [Bq/kg] (湿重量)
地 図での番号/備 考
131I
134Cs
137Cs
131I
134Cs
137Cs
40K*
東京都
港 区芝公園
2011.5.15
983±191
5100±270
5340±300
9±2
48±2
50±3
747±37
04-2
芝 公園
2011.10.01
不 検出
3090±160
3480±180
不 検出
42±2
47±2
81±12
64-1
不 検出
2330±110
2930±140
不 検出
33±2
42±2
15±8
不 検出
3050±150
3740±180
不 検出
71±3
87±4
179±19
64-2
不 検出
2320±110
3020±140
不 検出
57±3
74±4
189±15
渋谷区代々木神園町
2011.6.19
不検出
514±54
659±64
不検出
8±1
10±1
69±21
10
代々木公園
2011.10.22
不検出
2420±120
2950±140
不検出
56±3
69±3
87±18
71
不検出
643±37
844±53
不検出
15±1
20±1
99±15
不検出
1210±70
1550±80
不検出
25±1
32±2
89±15
小 金井市関野町
2011.8.9
不 検出
4470±220
5200±260
不 検出
90±4
104±5
84±29
34
小 金井公園
不 検出
6930±330
7770±370
不 検出
140±7
157±8
85±26
2011.9.14
不 検出
4260±200
5040±250
不 検出
96±5
113±6
129±23
52
不 検出
5100±250
6190±300
不 検出
103±5
125±6
86±24
調布市野水
2011.8.9
不検出
1080±60
1240±80
不検出
21±1
24±2
64±22
35
野川公園
不検出
1660±90
1920±100
不検出
38±2
44±2
80±23
2011.9.15
不検出
4370±220
5630±270
不検出
89±4
115±6
46±26
54
不検出
4980±250
6400±310
不検出
101±5
129±6
119±25
町 田市下小山田町
2011.8.11
不 検出
1450±80
1690±100
不 検出
22±1
26±1
162±18
38
小 山田緑地
不 検出
64±27
128±34
不 検出
0.91±0.38
1.8±0.5
208±18
2011.9.9
不 検出
3900±200
4800±240
不 検出
75±4
92±5
113±29
49
不 検出
4490±220
5080±250
不 検出
128±6
145±7
137±29
町田市小山ヶ丘
2011.9.9
不検出
6930±330
8150±380
不検出
103±5
122±6
171±19
50
小山内裏公園
不検出
338±47
512±46
不検出
5±1
8±1
223±19
武 蔵野市八幡町
2011.9.14
不 検出
5220±250
5980±290
不 検出
127±6
145±7
118±22
51
武 蔵野中央公園
不 検出
13700±600
15600±700
不 検出
281±13
321±15
131±20
小金井市前原町
2011.9.15
不検出
2670±140
3400±170
不検出
61±3
78±4
89±22
53
武蔵野公園
不検出
3990±190
4760±230
不検出
90±4
107±5
66±25
調 布市西町
2011.9.15
不 検出
6500±310
7730±370
不 検出
123±6
147±7
232±21
55
武 蔵野の森公園
不 検出
3370±160
4040±200
不 検出
84±4
101±5
244±21
府中市浅間町
2011.9.16
不検出
1180±70
1360±90
不検出
28±2
32±2
59±23
56
府中の森公園
不検出
500±39
592±50
不検出
12±1
14±1
86±23
国 分寺市西元町
2011.9.16
不 検出
5140±250
6210±300
不 検出
119±6
144±7
119±26
57
武 蔵国分寺公園
不 検出
5400±260
6280±310
不 検出
125±6
146±7
130±24
あきる野市二宮
2011.9.29
不検出
6390±300
7470±350
不検出
117±5
137±6
156±19
60
秋留台公園
不検出
2480±120
2960±150
不検出
47±2
56±3
175±20
東 村山市多摩湖町
2011.9.30
不 検出
2360±140
2950±150
不 検出
31±2
39±2
87±16
62-1
狭 山公園
不 検出
283±44
381±54
不 検出
4±1
6±1
93±23
不 検出
5920±280
6920±320
不 検出
251±16
410±19
215±24
62-2/ ほとんど木片と落 ち葉
東村山市富士見町
2011.9.30
不検出
4930±230
6000±280
不検出
102±5
124±6
139±20
63
東村山中央公園
不検出
3080±150
3660±180
不検出
63±3
74±4
106±20
江 東区木場
2011.10.02
不 検出
3400±170
3980±190
不 検出
85±4
99±5
66±20
65
木 場公園
不 検出
3810±180
4390±210
不 検出
92±4
106±5
112±18
八王子市長房町
2011.10.03
不検出
5290±260
6320±300
不検出
101±5
120±6
164±24
67
陵南公園
不検出
4620±260
5760±280
不検出
89±5
111±5
110±21
足 立区舎人
2011.10.15
不 検出
7590±360
8990±430
不 検出
122±6
145±7
194±16
69
舎 人公園
不 検出
3770±190
4750±230
不 検出
61±3
76±4
217±14
葛飾区水元
2011.10.16
不検出
33000±1500
39200±1800
不検出
484±22
574±26
257±16
70-1
水元公園
不検出
40600±1900
47800±2200
不検出
691±32
811±37
256±18
不検出
10900±5000
130000±6000
不検出
1770±80
2110±100
275±18
不検出
29400±1300
34600±1600
不検出
367±17
431±20
65±10
70-2
不検出
26300±1200
31400±1400
不検出
322±15
385±18
37±9
世 田谷区砧公園
2011.10.22
不 検出
377±32
648±39
不 検出
8±1
14±1
111±15
72
砧 公園
不 検出
507±1
917±52
不 検出
11±1
19±1
113±18
多摩市連光寺
2011.10.24
不検出
784±57
969±65
不検出
10±1
12±1
166±19
73
桜ケ丘公園
不検出
2300±120
2680±150
不検出
34±2
39±2
162±19
八 王子市暁町
2011.10.26
不 検出
4810±230
5930±280
不 検出
90±4
111±5
168±18
74-1
小 宮公園
不 検出
4670±220
5920±280
不 検出
102±5
130±6
175±21
不 検出
4030±200
4870±240
不 検出
66±3
80±4
74 -2/ 林 の中
あきる野市留原
2011.10.27
不検出
4700±240
5540±280
不検出
80±4
94±5
155±24
75-1
小峰公園
不検出
5590±270
6780±320
不検出
106±5
128±6
169±20
不検出
7740±360
9570±440
不検出
163±8
202±9
251±20
75-2/ 林の中


*40Kは天然に存在する放射性核種のひとつです. カリウム原子の0.0117%40Kです.
都立公園での調査は、当研究室が独自に行ったものです.問い合せは、当研究室の大浦までお願い致します.

一般土壌の放射能濃度基準値はありませんが,
肥料・土壌改良資材・培土中の放射性セシウムの暫定許容値 : 400 Bq/kg
玄米中の放射性セシウム濃度が食品衛生法上の暫定規制値(500 Bq/kg)以下となる水田土壌中の放射性セシウムの上限値(これを超えると作付け制限される): 5000 Bq/kg
と,なっています.

文部科学省は航空機による放射線測定から求めた沈着量を公表しています(
放射線量等分布マップ). これによると都内の東部と奥多摩をのぞいたほとんどは10000Bq/m2以下となっており,本定量結果はこれと一致します.
             
 
更新履歴
2012/2/24 
 2/10に採取した南大沢キャンパス土壌の定量結果を訂正.
2012/2/23  南大沢キャンパス土壌の定量結果を追加
2012/2/14 
表に地図での番号を追加
2012/2/13 
都立公園土壌の定量結果を公開
2012/1/25 
定量結果公開
2011/9/1   
スペクトルの説明に加筆
2011/8/12 
データ削除
2011/8/4   
公開



大気中に放出された放射性核種
2012/5/31  更新

 下の図は、大学近くのマンション一室での24時間換気システムのフィルタ(原発事故前から322日まで使用)2011323日に測定したガンマ線 スペクトルです.



検出された放射性核種 ( [ ]内は半減期 )
 
   Nb-95 [35]     
    Tc-99m [6
時間]Mo-90 [2.7]     
    Ag-110m [250
]     
    I-131 [8
]I-132 [2.3時間]     
    Te-129g [70
]Te-129m [34]Te-132 [3.2]     
    Cs-134 [2
]Cs-136 [13]Cs-137 [30]     
    La-140 [1.7
]Ba-140 [13] 

ただちに健康に影響があると思われませんが、原発事故以後に交換していないフィルタは,すぐに 交換することをお勧めします.
 

大気中の放射性核種濃度 




3
22日より、南大沢キャンパス8号館屋上にて、大気を石英フィルタを通して一定流速(33.4 L/min)で吸引し、空気中の微小な粒子を石英フィルタ上に捕集しています.これをゲルマニウム半導体検出器によりγ線を測定します.
当初は,24時間吸引ごとに放射能を測定していましたが,現在は,1週間吸引してから放射能を測定しています.

I-131
Cs-134Cs-137Be-7の濃度の時間変化をグラフで示します.
2011
10月現在,大気中の福島原発事故由来の放射性核種濃度は,天然に常に存在するBe-7の濃度より,小さくなっています.
Be-7
は,地球大気圏の上層で大気と宇宙線との核反応により生成する放射性核種で、半減期は53日です.


           








グラフ中の各シンボルとともに描かれている横線は、大気の捕集期間を示します.
プロットのない期間は採取していません.
検出されなかった時は,下矢印で検出限界値を示しています.

花粉の飛散による大気中の放射性物質の上昇は確認されません.
(
花粉のデータは「とうきょう花粉ネット」による多摩市永山での観測値で,1時間毎に測定された飛散数[大気1m3中の個数] 1日間の平均値です.花粉観測は5/17まででした.)

2012
4月からは,1ヶ月ごとに1週間の採集を行いました.
2012
年は検出限界以下が続いています.当研究室で使用している大気採取のポンプの流量が小さいため,20125月をもちまして一時観測は中止します.

更新履歴
2012/05/31
 20125月までのデータを追加.
2012/04/13
 20123月までのデータを追加.
2012/02/18
 20121月までのデータを追加.
2011/12/07
 10月下旬のデータを追加.再測定した試料のデータを訂正.
2011/11/05
 Be-7濃度を追加. 9月と10月のデータを追加.
2011/09/01
 8月のデータをグラフに追加
2011/08/11
 放射能濃度の時間変化のグラフを掲載
2011/08/04
 公開