三田医師は、講演会で、「東京はチェルノブイリより悪くなる予感がする」と発言し、その根拠として、「東京でやっていた経験から言うと、食べ物に気をつけているだけでは、とてもじゃないけど追っつかない。検査データが悪い人達の分布を見ると、ゴミ焼却とか下水の処理場とかとの関係がすごく密接だと思います。」と話しています。
東京とチェルノブイリではさまざまな条件が異なります。とりわけ、東京では、チェルノブイリでは決してやらない放射能に汚染された廃棄物の焼却を、人口の密集する地域で、何も危惧すること無く、継続して実施しているという事実があります。
東京のごみ焼却場の分布を示します。
これに、汚泥焼却をする下水処理場を加えると、(日の出の多摩エコセメント工場も含む)
三田医師の指摘通り、2年目の東京白血球異常の西への広がりは、多摩市から五日市に向かう南東ー北西の帯状の分布に沿って、多摩市清掃工場、八王子市北野清掃工場、八王子市戸吹清掃工場、あきる野市高尾清掃工場が、いずれも丘陵上に並んでいる。また、1年目の埼玉県境荒川沿いも焼却場の分布と発生状況が関連しているように見える。
(三田医師講演会より)
焼却場から出る煤煙の影響範囲は、一日当たりの焼却量、煙突の高さにより異なりますが、環境省の環境影響調査の基準によると、以下のような目安となります。
例えば、八王子戸吹清掃工場の場合、煙突高59mで、影響範囲は3kmということになることが分かります。分布図下のスケールで、自分の家と焼却場との距離を測れば、どの程度影響があるのか推定できます。とりあえず、それぞれの煙突の高さなどは、調べてみて下さい。
処理場の煙突の高さは
煤煙の拡散イメージは(計算の例)
ごみ焼却場や下水処理施設から出た煤煙は、同心円状に広がるのではなく、風の向きに従って拡散するので、その地区の卓越風向は重要です。ちなみに八王子の卓越風向は下図のように、北西~西北西と南から南東の風が顕著であることが分かります。
あきる野、八王子から稲城市の方角に立ち並ぶ施設は、悪いことにこの卓越風の方向と一致しているのが気に掛かります。
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