2012年9月7日金曜日

八王子市から来た、女川がれき受け入れに関する再質問への回答



                        平成24年9月7日
〇〇 〇〇 様

                     八王子市長 石森 孝志

再度ご質問をいただきました内容について、下記のとおり回答いたします。

             記

1 受入れ計画の見直しについての回答
 平成24年5月には、解体が必要な被災家屋等の見込みが明らかになったことや、相当量災害廃棄物が海に流出したこと、その引き上げ量の見込みが立ったことなどから、これまでの災害廃棄物の推計量が見直され、宮城県の広域処理希望量は127万トンとなりました。そのうち女川町の広域処理依頼量は10万トンから6万1千トンになっています。
被災地である女川町では、平地がほとんどなく、仮置場も民間が管理する土地を利用していることから、災害廃棄物処理をしなければ本当の意味での復興はされないものと認識しており、広域処理希望量が減りはしましたが、依然として広域処理は必要であると考えています。

2 災害廃棄物の受入れについて
 今回のこの震災により被災地では、一日も早い復興を果たし、少しでも元通りの生活を取り戻したいと思っていることから、本市では、同じ日本人として人道的支援をしていきます。

3 排ガス処理装置の性能について
 本市としての実証実験はしておりません。
島田市の試験焼却データについては環境省が見解を出しています。
バグフィルターの性能については、環境省の第十三回災害廃棄物安全評価検討会で出された※資料4で示されていますし、既に災害廃棄物の受入れを実施している二十三区清掃一部事務組合及び一部多摩地域の清掃工場で排ガスの放射能濃度測定を実施しておりますが、いずれも全て不検出となっており、災害廃棄物の処理支援は可能と考えております。
  ※この資料については、環境省のホームページの
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/13-mat_4.pdf
  でご覧いただけます。

4 清掃工場が処理することについて
 本市においては、今まで想定がされていなかった今回の原子力発電所の事故により、放射性物質の拡散があったと認識はしております。また、いろいろな論述がある中で、基準等については、国が示した基準に従い判断をしています。
バグフィルターでほぼ放射性物質が捕集され、その灰を処理していきますので、清掃工場から拡散するということではなく、清掃工場で捕集しているという考えでいます。

5 バグフィルターの有効性について
二十三区清掃一部事務組合及び一部多摩地域の清掃工場で既に災害廃棄物の受入れを実施しており、排ガスの放射能濃度測定を実施しておりますが、いずれも全て不検出となっており、災害廃棄物の処理支援は可能と考えています。 
なお、バグフィルターで直接放射性物質を捕集するというより、放射性物質が灰や活性炭に吸着しそれらと一緒に捕集されると考えています。工場でのバグフィルターの交換時には、最初にある程度目詰まりをさせるため、珪藻土を吹き付ける処理をしています。

6 エコセメント施設について
エコセント化施設での詳細な処理の過程は、東京たま広域資源循環組合(℡042-385-5947)へお問い合わせください。
アスベストほか有害物質については、本市で測定をする予定です。

最後に、本市としても女川町を訪れ、被害状況や災害廃棄物の分別・搬出方法を確認してきました。仮置き場に積まれた災害廃棄物は、月日が経つにつれ腐敗が進んでいました。単なるごみではなく町民の方にとって大切な思い出でもある災害廃棄物広域処理の依頼を他の自治体にしたところ、放射能汚染された安全でないごみは受入れられないと断られたとしたら女川町民の方々の気持ちはどれほど辛いものでしょうか。
市民のみなさんの健康や安全を守ることは大原則であると考えています。その上で、市内のごみ処理に余裕がある時期に、安全が確認できた災害廃棄物を受入れ、できる範囲ではありますが被災地の復興支援に協力をしていきたいと思っています。
受入れ反対のご意見も真摯に受け止めさせていただきますが、引き続き放射線量等を測定し、情報公開しながら慎重に受入れ準備を進めていきますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

《問合せ先》
八王子市 環境部 ごみ減量対策課
八王子市元本郷町三丁目24-1
担当   岡田・小山
電話   042-620-7256
FAX 042-626-4506
E-mail  b111200@city.hachioji.tokyo.jp


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