2012年4月26日木曜日

孫崎享氏の「小沢裁判」

歴史的な日と思う。日本が法治国家、民主国家としてぎりぎりの所で踏みとどまった日である。国民は長期にわたる自民党と決別し民主党を選択したが、旧勢力は中心人物の小沢・鳩山を潰すことにより、改革の道を阻止した。その中で小沢潰しは最たる物である。検察の仕掛け「小沢有罪」の脅しで小沢氏の政治的基盤をそいだ。米国と強い結び付きをもってきた検察は、対米自立を模索する政治家を起訴という手段によって潰すのは戦後一貫した流れである。今回は検察に加え、裁判所内部でも検察審議会に関し不透明な動きが出た。それだけに、日本が法治国家すらくずされるぎりぎりだった。小沢氏の動きを封ずることによって菅、野田、前原、岡田、仙石等の面々は、自民党時代でも躊躇した属米路線、大企業への服従路線を進めた。小沢無罪により全てが解決したわけではない。しかし「小沢有罪」の脅しによって、民主党議員が全く良心的に動けなかった縄縛を解かれた。

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